ここ数十年で、私たちの食卓はいろいろな変化が起こっています。健康志向を反映して、胚芽米や玄米などを日常の食事にとり入れる人も増えてきました。
最近ヘルシーでおいしい食用油として注目を集めている「米油」について、ご存知でしょうか?今回はこの米油について、医師に詳しい話を聞いてみました!
米油は英語ではライスブランオイルといわれ、米ぬかから作られた食用油です。米油の成分には、特筆すべき優秀なものが複数あります。
オレイン酸はいわゆる悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールを下げてくれる働きがあるといわれています。健康診断でいつも、LDLコレステロールの値を指摘されてしまう方は、揚げ物などをするときはいつもの油を米油に替えてみるとよいかもしれません。
この成分も、コレステロールの低下、動脈硬化の予防に役立つと考えられています。
アンチエイジングのカギになる物質の一つとして注目を浴びているビタミンEも、米油には豊富です。トコトリエノールとよばれる、特に抗酸化力の強いタイプのビタミンEも米油には多く含まれています。
ストレスの多い社会に生きる私たちに効果が期待できるのが、米油に含まれるガンマーオリザノールという物質です。特に更年期障害や自律神経失調症に効果が高いとされ、同時に米油に含まれる植物ステロールとの組み合わせで認知症や動脈硬化の治療目的でも使われているようです。
栄養的に米油がとても優秀なことはわかっていただけたかと思います。でも、身体にいいという油はたくさんあっても、香りや味が強くて普段作る料理に合わない、ということもありませんか?
でも大丈夫。この点も、普段から私たち日本人の食事のベースになっているお米から作られた油だから安心です。天ぷらや、煮物など、おなじみの和食にもよく合って、あっさり仕上がります。
毎日作る料理に風味の点で合わせやすい食用油であるということは、とても大切なことだと思います。もちろん、好き嫌いはあると思いますが、この米油、興味をもたれた方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
胃の弱い方にも、お腹にもたれにくく、多少時間が経っても酸化せず風味が保たれやすいといわれています。家族とは食事の時間がずれてしまう方向けの揚げ物などにもいいでしょう。
(監修:Doctors Me 医師)
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