ちょっと一息ついて、大そうじとは何か、と、考えの整理をしてみます。
大そうじとは、日頃、掃除がなかなか行き届かないところを、きれいにして、新年を気持よく迎えるためのことです。とはいうものの、どこをどんなふうにきれいにしたら良いのか、わかっているようでわからないのが本当です。
そう考えると、掃除をしていないところの掃除、いわば、そんな小そうじを手際よく進めていくために、小そうじリストを作ればよいのです。どれもかんたんな掃除ばかりです。リストの優先順位など、それぞれの家によって異なると思いますので、自分用の小そうじリストの参考にお役立てください。
□下駄箱の中
靴を収納している下駄箱は、砂やほこりがたまっています。靴を一度すべて取り出して、ブラシで掃除しましょう。
□照明器具の傘
家中の照明器具の傘の汚れをフキンで落とします。その後は掃除機で床の掃除もします。
□サッシのレール
サッシのレールといった細かな部分は、古くなった歯ブラシでゴミをかき出します。
□カーテンレールの上
意外とほこりがたまっています。ほこりブラシなどでしっかり掃除します。その後は掃除機で床の掃除もします。
□スイッチのパネル
よく触りますから手垢で汚れています。重曹水で湿らせたフキンできれいにしましょう。
□郵便受け
外側も内側も、ゴミを取り除いて、フキンできれいにしましょう。
□蛇口やパイプ
トイレや洗面所、シンクの蛇口やパイプなど。水あかで曇っていると思います。フキンでぴかぴかに磨きましょう。
□電子レンジの中
耐熱ガラスの容器に水を200ccほど入れて3分加熱し、そのままドアを開けずに10分置きます。蒸気で内部の汚れを落としやすくします。その後、フキンで汚れを拭き取ります。
□冷蔵庫
中のものを、一度すべて外に出して、きれいに拭いていきます。食材は、いるものといらないものを分けて、すっきりさせましょう。
□換気扇
羽根を取り外し、歯ブラシを使って、油を含んだホコリを落とします。シンクに移動させて、全体にまんべんなくレンジ用洗剤を吹きかけて、2〜3分おきます。汚れが浮いてきたら、キッチンペーパーで取り除き、スポンジで水洗いをして、フキンで水気をふき取ります。
□五徳
重曹水をスプレーして、スポンジで洗います。洗って落ちないしつこい汚れの場合は、重曹を溶かした水に浸け置きして、汚れを落とします。
□食器棚の中
食器をすべて取り出して、隅々まで、重曹水で湿らせたフキンできれいにします。同時に食器の整理もしましょう。
□窓ガラス
ガラスクリーナーを使って、上から下へとフキンで拭いて、手垢や汚れを落としていきます。
□クローゼットの床のほこり
クローゼットの床は、いろいろとモノを置いてしまいがち。置いてあるモノをすべて取り出して、隅々まで掃除機をかけてきれいにします。
文・写真:松浦弥太郎
すみずみまでぴかぴかにしたら、収納も楽しくなります。風通しよく、すっきりとした気持ちで新年を迎えましょう。
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