昨年から豆腐の魅力をクックパッドのレシピとともに紹介してきた現代版豆腐百珍もついに今回で100レシピ目。最後に紹介するレシピは、豆腐の故郷・中国から伝わった大人気の豆腐料理です。
豆腐の魅力をクックパッドに投稿されたレシピとともに紹介してきた豆腐百珍シリーズ。江戸時代に発行されたベストセラーの豆腐レシピ本「豆腐百珍」にならって、クックパッドのレシピから現代版の豆腐料理100品を順番に紹介してきましたが、ついに今回発表するのが100番目のレシピ。たくさんの豆腐料理を見てきて、やはり豆腐が人気食材だと実感しました。この豆腐人気は江戸時代から庶民の間に広まったという話は何度もしてきましたが、そもそも豆腐はいつ、どこで生まれたのでしょうか?
豆腐発祥の地は、中国とされています。その起源には諸説ありますが、西暦の紀元前2世紀、前漢の淮南王・劉安が作ったと言われています。しかし、豆腐について書かれた文献は唐の時代(618~907年)以降まで何もないことから、この頃に作られたという説もあるのだそう。ただ、少なくともこの文献の発見されている唐の時代の中頃には、すでに豆腐は食べられていたようです。なんと豆腐は、今から1000年以上も前に生まれた食べものだったのですね!
日本にはいつ伝わってきたのでしょうか?古くは奈良時代(710~784年)に、中国に渡った遣唐使の僧侶等によって伝えられたとされていますが、明確な記録はないようです。豆腐が記録として登場したのは、寿永2年(1183年)、奈良春日大社の神主の日記に、「唐符(とうふ)」と記載されていたが最初だそう。いずれにしても日本で豆腐が作られたのは、奈良・平安時代からと言ってよさそうです。
その後は、先ほど書いたように、江戸時代に「豆腐百珍」が発行されたこともあり、急速に庶民へと広まりました。その人気は今でも続き、豆腐はスーパーやコンビニエンスストアでもいつでも手に入る時代になっています。今回の豆腐百珍シリーズでは、豆腐が生まれた「中国」から伝わった豆腐料理をご紹介していきます!
クックパッドでは、2つ以上のキーワードを組み合わせてレシピを検索することができます。豆腐と一緒に検索されているキーワードは、「サラダ」や「卵」などが常に上位をキープしていますが、実は「あんかけ」も隠れた人気キーワード。豆腐にとろっとした「あん」がかかっていると、淡白な豆腐もご飯の進むおかずになるんですよね。その「あんかけ」、よく中華料理で目にしませんか?あんかけチャーハン、あんかけ焼きそば…。日本のあんかけとは違い、中華料理では少し酸味のあるあんが特徴です。あんをかける中華料理で家庭にも取り入れやすいメニューに、「かに玉」があります。シンプルな食材なのに、あんをかけるだけでボリュームおかずに変身。そんなかに玉に、豆腐を入れるとふわふわに仕上がるようです。
一般的なかに玉は具材の他は卵だけですが、なかなか自宅ではお店のようにふっくら仕上げるのは難しいもの。ですが、豆腐を入れるだけで、簡単にふわふわに仕上げられるのだそう。自宅でも作りやすいカニカマを使っているのもうれしいポイント。ご飯に乗せて天津飯にするのもよさそうですね。
これまで、さまざまな豆腐料理を紹介してきましたが、みんなが大好きなあの豆腐料理はまだ登場していませんでした。日本の食卓でもすっかりおなじみで大人気の中華料理といえば、そう麻婆豆腐ですよね。
とりわけ男性は麻婆豆腐が大好きなことが多いようです。ご飯が進む味付け、とろんとしたタレと柔らかい豆腐が食べやすいので、いくらでも食べられてしまうという方も多いのでは?しょうがやにんにく、ネギでスタミナ満点、豆板醤に含まれる唐辛子の効果で代謝もアップするので、これからの夏バテしやすい季節にもぴったり。麻婆豆腐はぜひマスターしておきたい豆腐料理のひとつですね!
市販の麻婆豆腐の素も便利ですが、イチから手作りする麻婆豆腐も格別です。材料をしっかり準備すれば、炒め始めたらパパッと完成するのも中華料理のよいところ。自分で作れば好みの味に仕上げることができるので、子どもが食べられる辛さに調節したり、仕上げに花椒というスパイスをふりかければより本格的に。
現代版豆腐百珍100レシピ、いかがでしたか?あまりに身近な食材・豆腐。経済的でヘルシーでその上、使いやすい豆腐は、どんな料理とも相性がよい本当に便利な食材です。冷奴だけ、お味噌汁に入れるだけ…では、もったいない!この豆腐百珍シリーズを参考にして、これからの豆腐ライフをもっともっと充実させてくださいね♪