部活やクラブなど、スポーツをしているお子さんを持つお母さんは、「子どものカラダのために、どんな食事を作ってあげたら良いかわからない」という方も多いはず。サッカーの長友佑都選手の専属シェフ・加藤超也さんに、ジュニアアスリートメシを教えていただきます。本連載では、一流アスリート用のレシピに対する考え方はそのままに、読者の皆さんに“お家で簡単に作れるレシピ”を考案。お子さんがもっと活躍すること間違いなしです!
前回、たんぱく質たっぷりの子どもの筋力をアップさせるレシピをご紹介しました。
ただ、栄養バランスが整った食事を摂っていても、それが身体に吸収されなければもったいないですよね?栄養のことを考えると同時に、食べ物をしっかりと消化・吸収できる胃腸が備わっているかも、とても重要です。
そこで今回は、胃腸の調子を良くする野菜・キャベツが主役のレシピです。
安価で低脂質の鶏ももひき肉を使っています。合いびき肉よりもあっさりとしていますが、トマト、鶏肉、しめじのうま味成分が相乗効果を生み出し、シンプルな味付けでも物足りなさを感じない一品に仕上げました。
試合前で緊張していたり、合宿や遠征など慣れない環境で過ごしたりなど、アスリートは心身にストレスがかかりがちです。胃の調子が悪くなりやすい状態のときには、キャベツを積極的に摂っていきましょう!
キャベツには、別名キャベジンともいわれるビタミンUが多く含まれています。ビタミンUは胃酸の過不足をコントロールしたり、胃酸から胃を守る胃粘膜を保護したりする役割があるんですよ。
食べ物が胃に入ると、胃では胃酸などの消化液が分泌されて、小腸で吸収されやすい形まで分解してくれます。これは消化をスムーズにするための前段階で、胃液が不足するとこの準備が十分にできなくなるため、食べ物が小腸に送られても吸収がうまくいかなくなってしまうのです。
また、食事で胃腸をたくさん使った後はしっかり休ませることが大切。身体を大きくしたいからといって、量をたくさん食べるだけの方法は胃腸にとっても良くありません。胃腸も身体の一部です。働かせたら休憩する時間も作ってあげましょうね。
株式会社Cuore 長友佑都専属シェフ。調理師、アスリートフードマイスター 2級、ケトジェニックダイエットアドバイザー。シンプルな調理法と素材の表現力に魅力を感じ、神奈川県内でイタリア料理を中心に修行を積む。横浜市のイタリア料理店「cucinapinocchio」にてシェフに就任し、「素材の持つパワー、魅力を最大限活かした料理」をテーマに活動。2016年より長友佑都の専属シェフに就任し、トルコと日本を行き来しながら、長友佑都のサポートに従事している。
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