新社会人の皆さん、初出社いかがでしたか?社会人になるということは、自分で稼いだお金を自分で責任もって管理していくということでもあります。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんから、新社会人の家計管理についてアドバイスをもらいました。
みなさんこんにちは。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの丸山晴美です。クックパッドニュースで始めた家計管理レッスンの連載、今回は新社会人むけの家計管理術についてお話しします。すでに、社会人の人にももういちど見直してほしいポイントでもあるんです。
新社会人の家計管理は、実家暮らしと一人暮らしではお金の貯め方などにも違いがあります。が、初任給の支給は、会社の規定によっても異なりますが、給料の締め日によっては約2カ月後に支給されることもあり、その間の生活費をどこから捻出するかを考えておく必要があります。気をつけなければいけないことは、額面と手取りの給与は違うということ。額面とは社会保険料や所得税などを引く前の金額で、手取りの給与は健康保険や年金といった社会保険料や所得税などを引かれて実際に支給されますので、考えていた給与よりも実際の手取りは低くなります。そのため、生活費の予算を立てる際は、注意が必要です。
住居費や光熱費、食費といったものをひっくるめて親に3万円程度を渡すのが相場のようです。そこから残りは全部自分のおこづかいではありません。まずは手取りの収入の3割は貯蓄にまわすようにしましょう。貯蓄の方法は会社の制度としてある社内預金もしくは財形貯蓄制度を利用して、給料からあらかじめ引かれてから支給される天引きの方法で積み立てをしましょう。そして、残ったお金で生活をする習慣を身につければ、自然と貯まる家計となります。
一人暮らしの場合は家賃や光熱費、食費、通信費などあらゆる生活費を自己負担することになりますので、家計管理はとても重要になります。
払うことが決まっているお金は、口座引き落としにするなど手元に置かずに管理します。
貯蓄の方法は会社の制度としてある社内預金もしくは財形貯蓄制度を利用して、給料からあらかじめ引かれてから支給される天引きの方法で積み立てをします。
そして、残ったお金でやりくりをします。そのお金も適当に引き出して、例えば食費手取りの収入から家賃や公共料金、貯蓄などあらかじめ払うべきものを払った残りが生活費となり、このお金でやりくりをします。
はじめから1カ月生活費まるまるお財布に入れるとやりくりが難しので、週単位でやりくりをしてみましょう。例えば、月の生活費が月5万円なら1週間で1万円×5週で生活をします。これなら、給料日前に無理に切り詰めた生活をしなくても済みます。
ここで注意をしなくてはいけないのは、生活費が足りないからと言って、クレジットカード払いやリボ払いで支払いを先延ばしにすることはやめましょう。これは結果的には所得の先取りとなり、その後の生活を苦しめる原因にもなりかねません。生活が軌道に乗るまでは、基本は現金払いでやりくりをするのがコツです。
独身時代は1回目の貯め時とも言える貯蓄にとっては大切な時期です。スタートでつまずかないためにも、早めにお金の流れを把握して、貯蓄と生活のバランスの取れたお金環境を整えるようにしましょう。
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>