生後9カ月ごろは、食材の固さや大きさもステップアップするころ。でも上手に噛めていないのではと不安になるママも多いはず。離乳食インストラクター協会代表の中田馨さんのWEB上離乳食レッスン・第11回目のテーマは「赤ちゃんが食べ物を丸のみしているとき」です。
こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。生後9カ月(離乳食後期)ごろのママから「食べ物を噛まずに丸のみするんです、どうすればいいでしょうか?」という質問をいただくことがあります。今回は丸のみの原因と対処法をお伝えします。
生後9カ月ごろの赤ちゃんは、徐々に「噛む」練習期間に入ります。食べ物の大きさもそれに合わせてだんだん大きくしていきます。少し噛まないと食べられないメニューをママが用意すると、口に入れてすぐに「ゴックン」と飲んでしまう。よくある話です。どうして、赤ちゃんは丸のみしてしまうのでしょうか?
もしかすると、赤ちゃんにとって次の段階へステップアップするのが早かったのかもしれません。もう少しの間、今までの大きさ・固さの離乳食を続けてみるといいでしょう。1週間ずらしただけで、赤ちゃんが噛んで食べるようになることもあります。
食べ物が固くて噛みにくいのかもしれません。後期以降は歯茎で噛めるくらいの固さ(バナナくらい)を目安にするといいですよ。赤ちゃんに食べさせる前に、ママも食べて固さを確認するとよくわかると思います。
噛むことは大切です。でも噛まないと食べられないメニューばかりだと、赤ちゃんは噛むことに疲れることも。ですので、一つの献立の中に噛むメニューと柔らかいメニュー両方を取り入れてみるといいですね。
煮たり、蒸したりする時間を変えてゆっくりステップアップが基本です。 丸のみしているなと感じたら、進めずに前段階に戻しましょう。
「よく噛んで食べなさい」と言われて育ったママも多いのではないでしょうか?私もよく親に言われていたのを思い出します。「噛む」ということは、お米が甘く感じられたり、顎を発達させる、脳を活性化させるなど、さまざまな利点があるようです。今は「噛む練習期間」。慌てず、赤ちゃんのペースに合わせながら、噛む食材をあげていきましょうね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。●かおりの“和の離乳食レシピ”blogはこちら
管理栄養士と作ったクックパッドの「ベビー&ママ」コーナー。離乳食のきほん情報、不安・疑問を解消するためのコツとヒントが満載。専門家の知識と先輩ママの経験を集めました。あんしん基準に適合した離乳食レシピも1000以上、みんなのつくれぽを見ると離乳食作りも楽しくなりますね。詳しくはこちら