日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
子供から大人まで愛されている「海苔」は、今が収穫のシーズン。実はこの「海苔」は美味しいだけでなく、驚くほどの健康パワーが秘められていることがNHKの情報番組「あさイチ」の取材で明らかになったそうです。その驚きのパワーとは? 早速、レポートしたいと思います。
3月5日放映のNHK「あさイチ」の特集は、白いごはんやおにぎりに欠かせない「海苔」。食卓の脇役的なイメージが強い「海苔」ですが、実はすごいパワーを持つ実力派食材。それはどんなパワーかと言えば、海のワインと呼ばれるほどの旨みにあるんです。「海苔」は、昆布のグルタミン酸、かつお節のイノシン酸、干しシイタケのグアニル酸という、3大旨み成分のすべてを含んでいる唯一の食材。だから旨みが半端ないというわけ。おやつ代わりに海苔をパクパク食べる子供の気持ちも、わかりますね。
3大旨み成分が入った「海苔」は、栄養もたっぷり。食物繊維はわかめの10倍、たんぱく質は昆布の5倍、カルシウムは1枚がいわしの煮干し1匹分。でも、すごいのはそれだけではないんです。
NHKの取材によれば、「海苔」には女性の体に欠かせないある成分がたっぷり含まれていることがわかったそうです。それはなんと、「葉酸」。
実はこの「葉酸」は、ビタミンBの1種で、動脈硬化の原因になる物質を害のないものにする働きが確かめられていて、さらに胎児の正常な発達に必要とされる成分。ほうれん草、アスパラ、ブロッコリーなど緑黄色野菜にも含まれていますが、ゆでると葉酸が水に溶けだして半分になってしまうのに対して、「海苔」は丸ごと食べられてしまうので、「葉酸」をまるごと吸収摂取できてしまうというのだからスゴイ!ちなみに海苔1枚で、ほうれん草80g分の葉酸が摂取できるそうです。一般的な人が必要な葉酸は、朝1枚、昼2枚、夜1枚の合計4枚。
でも、健康にいい「海苔」でも、さすがに5枚を食べるのは大変。番組でも和え物やお吸い物にいれたり、お刺身を巻いたりして食べる方法が紹介されていましたが、他にももっと海苔を食べるレシピはないのか?クックパッドで調べてみましたよ。
ところで、みなさんは、「海苔」をどこに保管していますか? 番組によれば、保存場所に悩んでいる方も多いそう。そんな人におすすめの保管場所として紹介されていたのは、暗くて湿気の少ない「冷蔵庫の冷蔵室」。密封できる入れ物に移して、海苔についていた乾燥材を一緒に入れておけば完璧!
仮に湿気ってしまった場合でも、捨ててしまうのはもったいない。フライパンを火にかけ、「海苔」の隅を持って何度かひっくり返しながら、20秒ぐらいあぶればパリパリに戻るし、こんな風に佃煮にしてしまってもいいそうです。
いかがでしたか?「海苔」の知られざる健康パワーを知って、「海苔」を早速、食べたくなった方も多いはず。産地によって味や食感が変わるも、「海苔」の特徴。歯切れがよくて口どけがいい有明海産は「手巻き寿司」、香りがしっかり残っている東京湾&伊勢湾産は「おにぎり」、「海苔」がしっかりしている宮城県沖や瀬戸内海産は「太巻き」にピッタリなんだとか。買うときの参考にしてみてくださいね。 (TEXT: 黒沢るか/ライツ)
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