不幸がおとずれた際、いざというときにお世話になるのが葬儀社です。大切な方とのお別れを悔いなく終えるためには依頼する葬儀社選びが大切になってきます。葬儀社はどこも一緒ではないの!?今回は信頼できる葬儀社の見分け方のご紹介です。
喪主として或いはご遺族として一生のうち、葬儀社にお世話になる(依頼する)回数は多くても2回~3回ほどと言われております。結婚式は事前に準備を行い計画的に迎えますが、不幸は突然にやってきます。思い返すと意外と葬儀の知識ってありそうでなかったりするもの。そんな時に頼りになるのが葬儀社です。「葬儀は全くわからないからお任せで」と葬儀社に全権委任をしてはいけません。亡くなられた方にとって「人生最後のセレモニー」であることを強く思い葬儀を迎える必要があります。
ひとくちに葬儀社といっても、価格やサービス等違ってきます。失敗しない葬儀社を選ぶためのチェックポイントとは!
ある調査によると葬儀にかかる費用の全国平均は190万円前後という結果が出ています。短時間で高額な買い物をするわけですから、納得のいく説明を求める必要があります。葬儀費用の内訳が不明瞭の場合や、説明を求めてもあいまいな答えをされる葬儀社には注意が必要です。また、葬儀にかかる費用の内訳は次のようなケースが多いです。
①実際のお葬式(式典)に必要な費用
祭壇・お柩・骨壺・遺影写真・ドライアイス・ご納棺・葬具備品・受付備品・内外装費・葬儀司会・人件費等
②車両関係費用
病院等へのお迎え寝台車・霊柩車・マイクロバス等
③接待費用
お通夜・葬儀でのお料理・飲み物代・配膳人件費、返礼品・お香典返し等
④式場・火葬場費用
使用する式場や火葬にかかる費用・またそれに伴う控室代
⑤宗教者関連費用
宗教者へのお布施やお祭祀料、お車代、お膳料等
以上の点に注意しながら提示された費用には、何が含まれていて何が含まれて
いないのかしっかりと内容を確認しましょう。
□電話対応もしっかりチェック
葬儀社の方に会う前に、電話での対応を感じ取ってみて下さい。受け答えや対応の雰囲気がしっくりこない場合は、実際に葬儀社の方に会ってもやはり良い感じが得られないケースが多かったりします。
□葬儀社の主導になっていないか。家族の目線で対応してくれているか
「お父様ならこれくらいの祭壇が」「普通はこれですよ」「これでは淋しい
ですよ」など、葬儀社の意見の押しばかりしてくるような葬儀社には注意で
す。家族の気持ちを汲んでどのようなお葬式にしたいか耳を傾けてくれ、同
じ気持ちで一緒になって提案してくれる葬儀社を選びましょう。
□独自のサービスがある
ただ、葬儀を施行するのではなく、その葬儀社独自のサービスを提供してくれるものがある。そのサービスがご家族の意向と合えばこれほど嬉しいことはありません。また、葬儀後のことまで相談にのってくれるアフターサービスを行う葬儀社もあるのでこれもチェック材料になります。
葬祭サービスは別名、究極のサービスとも言われております。私は「究極のサービス=信頼のおける人」が大前提にあると考えます。葬儀はやり直しのきかない儀式ですので、全てにおいて人との信頼関係が大切です。葬儀社に依頼はするのですが、対応してくれるのはその葬儀社の人(スタッフ)です。この人(スタッフ)に大切な葬儀を任せても良いのか否か、その人との肌感覚も葬儀社選びの重要なチェック項目です。葬儀社の規模の大きさ、知名度、金額の高い・安いだけで葬儀社の良し悪しは決まりません。
服を買う時は試着を、車を買う時は試乗を、他にも試食や試飲、試写会と予め、どのようなものか見極めるための「試し」ができますよね。しかし、葬儀にはそれができません。良いお葬式ができなかったと後悔しないために行う葬儀の「試し」それが「事前相談」なのです。「お葬式の話をするなんて縁起でもない」は遠い昔の考えです。現在は葬儀社に事前に相談することが大切です。今回、ご説明した項目を参考に1社ではなく3社くらいの事前相談を活用してみて下さい。数社の事前相談を受けることにより比較検討ができ、しっかりと見極めることができます。 また、以前のイメージとは違い明るい葬儀社が増えてきています。大人はもちろんお子様まで楽しめる様々なイベントを開催しているところもありますので是非、お近くの葬儀社へ足を運んでみてください。きっと葬儀社の新たな印象が得られると思いますよ。
新潟県生まれ。1級葬祭ディレクター(厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度)。大学在学中からマスコミ関係で働くも、火葬場を見学したことを機に20代後半に葬祭業界へ転職。以後、「葬儀は人と人との信頼が商品である」を信条とし、将来の人材育成に力を注いでいる。
駿台グループの教育精神「愛情教育」をベースに、観光業界に必要なマインド&スキルを備えた人材を育成。就職のためではなくワンランク上の、就職してからも役立つ力をつける。それがスンダイの目標です。教員は業界の第一線で活躍中のエキスパート。仕事現場の視点からの授業は迫力が十分。基礎力から専門知識・専門技術まで「本物の実力」を身に付けられるスンダイ独自の授業です。 駿台トラベル&ホテル専門学校HPはこちら