「ごちそうさん」勝手に完食リポート④♪　「フォン（鶏がらスープ）」

見合いの席を飛び出しため以子は、悠太郎にまさかの逆プロポーズ！「朝も、昼も、夜も一生あなたを食べさせます。だから私を一生食べさせてください」。めちゃくちゃだけど、ストレートな言葉は、め以子らしくて、じーんと来ました。そして悠太郎はめ以子の手を握り、「お断りします」っておいっ！　夢のような盛り上がりから、一気に谷底へ。父・大五は激怒のあまり、悠太郎を家から追い出してしまうし、ショックを受けため以子は食い気に走ります。　

そんなとき、悠太郎が風邪をこじらせてダウン。見舞いに行き、おかゆを作ってあげため以子に、悠太郎は奇妙な夢の話をします。「納豆の沼に落ちてどうにもならないとき、あなたが来て、ものすごい勢いで納豆を食べてくれたんです」。わけがわからず困惑するめ以子に「大好きなんです！　あなたが食べるのを見るのが。一生あなたを食べさせる権利を僕にください」とプロポーズ！　食いしん坊と皮肉屋の帝大生。さすが、プロポーズも独特ですね。

しかし、ここで、「めでたしめでたし」といかないのが、このドラマ。父・大五は悠太郎の結婚の申し込みにますます大反対！　２人が会うことも禁じてしまいます。悠太郎はめ以子のために東京に残る決心をして、再び結婚の許しを求めますが、今度はめ以子が大反対！　悠太郎の「大阪を住みやすいにする」という夢を語り、彼の夢が自分の夢だ！と宣言するのです。２人の姿に心打たれた大五ですが、なかなか認められないのが父の意地。そんなある日、大五は、め以子に「フォン（鶏がらスープ）」作りを手伝わせます。料理のベースになる大切なスープ。大五の思いはどこにあるのでしょう。

５週目のタイトルは「フォンとうの気持ち」。最初はプロポーズを断った悠太郎。結婚を認めない父・大五。いじっぱりな表情の下の「本当の気持ち」がテーマなのです。シンプルなスープに実は大変な手間がかかっているように、人の心の奥底にはいろんな思いがああります。「本当の気持ち」とは、表にださない思い。今回は、め以子に対する思いが隠されていました。

大五がめ以子に教えたフォン（鶏がらスープ）。手間ひまかけて、しかも時間をかけて作る工程にめ以子は驚きます。極上のスープであると同時に、いろいろな料理のベースにもなるスープ。クックパッドの投稿にもいろいろなレシピがありましたよ。手間はかかるけれど、ストックしておけば、毎日の料理のおいしさが格段アップします。

↓いろいろな料理のベースになる黄金スープ
アクをとりながら、丁寧に煮込むことでしあがる極上のスープ。覚えておきたい保存版です！

６週目のタイトルは「こんぶねーしょん」。こんぶ（昆布）ということは、いよいよ、あの食文化圏へ？　５週目もお腹がすきそうです。（TEXT:田久晶子）