野菜炒めに、カレーに、ハンバーグに。玉ねぎは様々な料理に使われています。玉ねぎは火が通ると甘くなるなど、調理次第で味の変化を起こす野菜としても知られていますが、切り方によっても味が変わるというのはご存知でしょうか?今回は、玉ねぎの切り方によってどんなふうに味が変わるのかを調べてみましょう!
玉ねぎを半分にしたものを、以下の3パターンで切ってみて、その味の違いを調べてみます。
1.縦に切ったとき(断面に対して垂直)
2.横に切ったとき(断面に対して平行)
3.みじん切り
味の違いを調べてくれるのは、食べ物の味を数値で表せる味覚センサー「レオ」!
果たして、切り方によって違いはあるのでしょうか…?
3パターンに切った玉ねぎを味覚センサーで調べたところ、苦味・甘味・旨味に変化がありました。
苦味が最も弱いのは縦切りで、強いのは横切りでした。玉ねぎの苦味が苦手な方は、縦切りがオススメですね。
一方、甘味が最も増すのはみじん切りで、次いで縦切りとなりました。横切りは苦味が強い分、甘味が弱いようです。
また、旨味はみじん切りがダントツで強いという結果になりました。玉ねぎの旨味を活かす切り方はみじん切りであると言えるでしょう。
このように、玉ねぎの切り方によって味の印象が全然異なることが分かります。甘く食べやすい使い方をしたい時はみじん切り、ピリッとアクセントを入れたい時は横切りにするなど、料理における玉ねぎの役割を考えながら、玉ねぎを切り分けてみてくださいね♪
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。