私は今までにたくさんの片づけが苦手な人を見てきた一方で、同業を含め多くの片づけが上手な人も見てきました。その経験から、片づけ下手と片づけ上手の違いが分かってきたので、ここで紹介したいと思います。
多くのモノを片づけようとするよりは少ないモノを片づけるほうが楽であることは言うまでもありません。片づけ上手は少ないモノを丁寧に扱います。
片づけ上手にとって、モノが多くて収納スペースに困るというのはまったくの論外。モノが多いとひとつひとつのモノに時間と意識を向けられないのです。
片づけ上手になるためには、まず靴を揃え、かかとを踏まないようにすることから始めてみましょう。
片づけ上手な人は器用だと思っていませんか?むしろ逆で、片づけ上手は“私にはできない”と思っていることが多く、モノだけでなくコトも多くを抱え込まないように習慣づけています。
ママ友との付き合い、仕事、育児、親の面倒…そういった面倒なコトはたくさんあります。そういったコトを極力避けることで、モノにエネルギーを注ぐことができるのです。
ズルイと思いますか?そうです。世の中はズルイ人が勝ち残るのです。
片づけ上手はこれといった趣味を持っていることが少ないです。強いて言えば、片づけ上手の趣味は片づけとインテリアのことです。
趣味には時間もお金もスペースも必要になります。片づけ上手はそれらのリソースをほとんどすべて片づけやインテリアのことに向けているのです。
普通はなかなかそこまではできません。ですが、外出を控え、家の中で過ごす時間を増やすことで、片づけやインテリアに意識を向けることができます。まずは家で何もせずボーッと過ごすことから始めてみましょう。
趣味を持つと、お金のやりくりを考えるようになります。そうするとコストパフォーマンスを考えるようになります。しかし片づけ上手は生活そのものが趣味なのでコストパフォーマンスについて考える必要がありません。
コストパフォーマンスについて考えると、安いときに買い、高いと思ったら買いません。その習慣が身に付くと、モノをお金という物差しで見るようになり、高かったから捨てられないなどと言うようになります。
片づけ上手になるためにはコストパフォーマンスは無視しましょう。そのための近道はしっかり稼ぐか、趣味をやめることです。
趣味を持つと、それについて知識が高まります。次々と新しいモノと情報に飛びついては感動を覚え、その度にそれらについて語ります。しかし片づけ上手はモノにも情報にも飛びつかないため、それらについて語る機会が少ないのです。
自分の生活をリアルに充実させようとすると、どうしても身の回りにモノが増えます。別に意識していなくても、結果的にモノに話のタネとしての要素を求めてしまっているのです。他人に話すことはなくても、自分の中でストーリーに組み込んでしまうのです。
モノにはそんな風に話のタネとしての要素があります。だからモノに触れると豊かな気持ちになれるのです。しかし豊かすぎると逆に不幸になるのもまた事実です。
いかがだったでしょうか?おそらく何の違和感も感じることなく最後まで読まれた方は少ないと思います。
結局、片づけ上手になるためには、潔く何かを捨て、モノに時間とエネルギーを費やさないといけないということです。また、片づけ上手というのは案外つまらない生き方なのです。趣味を手放してまで片づけ上手になりたいなんて思わないという人も多いことでしょう。
しかし、片づけ上手がストレスなく素敵に暮らしていることは紛れもない事実です。もしそれに憧れるなら、今回ご紹介した片づけ上手の5つの習慣をひとつだけでも実践してみる価値はあるのではないでしょうか?
本当に自分に合った片づけ方」を一緒に見つけましょう!
片づけが難しいのは自分が置かれている状況とニーズが把握できていないから。自分をもっと理解して片づければ、毎日がもっと楽に、もっと楽しくなるはずです。
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