四季が豊かな日本には、魚の旬も移り変わります。旬の魚のおいしさを子どもにもぜひ伝えていきたいですよね。親子で語る季節のお便りシリーズ、10月の魚についてぜひ、お子さんに読み聞かせしてあげてください。
このシシャモ、お腹がふくらんでいるね。食べるとツブツブしていておいしい。これはシシャモの卵で、卵があると子持ちシシャモって言うんだ。
シシャモは鮭と似ていて、川で生まれて海で過ごし、この卵を産むためにまた川に戻ってくるんだって。
シシャモはじつは日本だけしかいない魚。北海道のまわりの海に住んでいるんだ。
お店でよく売られているのは、樺太シシャモといって、本当のシシャモとはちょっと違う種類なんだよ。
シシャモは感じで書くと柳の葉っぱの魚って書くよ。柳の葉っぱのようにすらっと細長い形をしているね。10センチメートルくらいだけど、大きいものは18センチメートルくらいになるんだって。
たいてい干してから焼くことが多いよ。フライや天ぷら、から揚げにしてもいね。
鮭は世界中でよく食べられている魚の1つです。紅鮭、銀鮭、マスノスケ、カラフトマスなどさまざまな種類がありますが、日本で最もおなじみなのがシロザケと呼ばれる種類のもの。産卵で川に戻ってくる秋が旬で、「秋鮭」や「秋味」ともいいます。
鮭と同じく川で生まれ海で過ごす回遊魚のシシャモは、じつは世界中で北海道の太平洋岸の一部でしかとれない魚。名前のシシャモも「神様が柳の葉を魚に変えた」という伝説からきていると言われています。
鮭もシシャモもクセがなく、子どもたちも食べやすい魚。特においしいこの季節、親子で味わっておきたいですね。(TEXT:松崎祐子)