寒くなってくると、身体の芯まで冷えきってしまうこともあるのではないでしょうか?
これからどんどん寒くなってくるにつれ、冷えは特に深刻な問題になってくると思います。
厚着をする、首元や足首を冷えないようにするのはもちろんのこと、食事で身体の中からポカポカに温めるのが効果的です。
温め食材の代表と言えば、しょうが。実は、温める以外にも、女性に嬉しい効果があるんですよ♪
そんなこれからの季節にぴったりなしょうがの薬膳効果についてご紹介します。
しょうがには、冷えをとって胃腸のはたらきを高める作用があります。
胃腸のはたらきが良くなると、水分代謝も良くなり、むくみの改善につながります。
むくみ改善効果をアップさせるしょうがの利用法は、香りの良い食材(柑橘類、ハーブ類、薬味など)と組み合わせ、温かい調理法で用いることです。
身近な野菜のしょうがですが、実は漢方薬にも入っています。しょうがを使った漢方には厳密に言うと2種類あり温める作用も変わってきます。
しょうがを乾燥させた物を漢方では 「生姜(しょうきょう)」 といい、胃の機能回復や身体を温める目的で使用します。 またしょうがを 蒸してから乾燥させた物 を 「乾姜(かんきょう)」 といい、より強く身体を温める目的で使用します。 2つの違いは、加熱してから乾燥させるかの違いです。
しょうがを積極的に摂ってはいるけれど、冷え症がなかなか改善されないという人は、 しょうがを薄く切っていったん 蒸すか、電子レンジで加熱してから乾燥させると温め効果がアップします 。
むくみ解消のためには、香りの良い食材(柑橘類、ハーブ類、薬味など)と組み合わせ、温かい調理法で用いることがポイントです。
体内の水分バランスを整えるしょうが、香りの良い食材としてねぎ、そしてエネルギーを補う豚肉を組み合わせたレシピです。
冷え症も改善して、おまけにむくみまで改善できたら嬉しいですよね。
これから寒くなってくる季節、しょうがを上手に利用して、料理にひと工夫加えてみてくださいね。
漢方・漢方薬・薬膳のポータルサイト「漢方デスク」で、漢方の専門家として食事やライフスタイル、漢方薬について提案している薬剤師です。「みんなの漢方相談」でお悩みに関してもお答えしています。