11月2日~3日、日本全国の食を紹介する「ジャパン・フード・フェスタ2013」が開催されました。オープニングには、映画『武士の献立』の監督と上戸彩さん、高良健吾さんらメインキャストが登場。ファンや来場者たちの熱い声援を浴びながらレッドカーペットを歩く姿に、会場は大盛り上がり。このオープニングセレモニーの様子やイベント会場の様子をレポートします。
先日も報道された、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産として登録される見通しが立ったという和食。いま注目が最高潮となっている日本の食の「ジャパン・フード・フェスタ2013」(農林水産省主催)が昨年に続いて開催されました。
当日は北海道から沖縄まで、全国から「美味しい!」と評判の食材や料理が、丸の内のメイン会場のほか有楽町や銀座、日比谷公園などあちらこちらの会場に集結。いちばん美味しいご当地の味を、来場者の投票で決める『地場もん国民大賞』、高校生によるフードバトル『うまいもん甲子園』などイベントやコンテストなどが行われました。
そして、祭典のオープニングセレモニーを盛り上げたのが、映画『武士の献立』の監督とメインキャストたち。江戸時代に、刀ではなく料理の腕で殿様に仕えた<包丁侍>一家を描いたこの映画は、日本の食卓を支える食文化の祭典にぴったり。監督の朝原雄三さん、主演の上戸彩さん、高良健吾さん、余貴美子さんが、この祭典のサポーターとして登場しました。
セレモニーの壇上では、監督やキャストたち4名が日本食への想いを交えながら映画を紹介。
「映画の中では、加賀藩(現在の石川県)に実在した<包丁侍>舟木伝内、安信親子が残したレシピを忠実に再現しています。美味しい料理をつくることに情熱をかたむけた、真剣な姿をご覧いただきたいですね」(朝原監督)。
この映画には、彩り豊かな料理が数え切れないほど登場。そのお味を尋ねると…
「私が出演したのは、ほとんどが食事を済ませた後のシーンだったので、ひとつも食べられなかったんですよ」(余さん)
「撮影が始まる前は、美味しいものが食べられる!って楽しみにしていましたが、実際には食事のシーンがほとんどなかったんです。でも、撮影後にこっそり試食していました」(上戸さん)
そんな二人に対して、
「ほとんど食べました。どれも美味しかったですね」(高良さん)。
「いちばん美味しかった料理は?」という質問には、
上戸さんも高良さんも口を揃えて「治部煮です」と即答。治部煮はこの映画の舞台、石川県金沢を代表する郷土料理なのです。
「わさびを溶いて入れると隠し味になってさらに旨みが増すんです」(高良さん)。
「映画を観た後に、『美味しい和食を食べたいな』という気持ちになっていただけるとうれしいです」(上戸さん)。
これから、ますます和食がおいしくなる時期。金沢名物「治部煮」は心も体もほっこり温まる一品。今晩、食卓に登場させてみてはいかがでしょうか?
(TEXT:中島祐美 PHOTO:梁瀬岳志)
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