もうすぐゴールデンウィークですね! お休み中の予定はもう立てましたか? ばっちりおでかけ派も家でのんびり派も気をつけたいのが紫外線対策。たとえ家の中にずっといても、紫外線は浴びていると言われています。じつは紫外線は4月から増え始め、5月から夏にかけて急増! そんなこの季節に心がけておきたいこと、栄養の面からご紹介します。
紫外線のダメージを簡単に知る方法があります。まず、二の腕の内側を見てみて。色が白く、きめが細かいのではないでしょうか。では次に、手の甲とくらべてみてください。ずいぶん違いがありませんか? 同じ人間の皮膚なのに、このような違いが出る原因は紫外線です。 紫外線はある一定量を超えると、肌の弾力を維持するコラーゲンやエラスチンといった細胞を破壊し、老化を早めてしまうのです・・・。 ダメージはだんだんたまっていって、やがてシミや深いシワの原因に! じつは、二の腕は隠れていて自然と紫外線を浴びる量が少ないので、そういったダメージが最小限に抑えられているのです。
そこで大切になってくるのがUV対策。紫外線を遮ってくれるアイテムはぜひ利用したいもの。 そして紫外線を浴びてしまったときには、そのダメージを和らげるためにとりたい栄養があります。
まず、次のような皮膚とかかわりが深い栄養素をチェックして。
美肌を維持する働きのあるコラーゲンや、メラニン色素の生成をおさえてシミ・そばかすを防ぐといわれるシステインもたんぱく質の一種。
コラーゲンは鶏の皮やフカヒレ。システインは牛肉、鮭、牛乳、小麦胚芽、豆類など。
皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。また野菜に含まれるベータカロテンは体内に吸収されるとビタミンAに変わりますが、ベータカロテン自体に肌の老化に深いかかわりのある抗酸化作用があります。
レバー、鰻の蒲焼き、モロヘイヤ、にんじん
抗酸化力が強い栄養素。性ホルモンに働きかけるため、これが不足すると女性は肌がかさかさに。
植物油、ナッツ類、アボカド
体の老化を防ぐ抗酸化作用のある栄養素。美肌作りにも貢献します。
赤ピーマン、ブロッコリー、レモンなど。
そのほか美肌を守るビタミンには、E、B2、B6、ビオチンなどがあります。
ここで何度も出てくる抗酸化という言葉。よく聞きますが、どういう意味かご存じですか。 たとえば鉄が酸化すればサビになります。体も同じ。呼吸で取り入れた酸素の一部が、酸化力の高い活性酸素に変わります。これが体をサビつかせる原因となり、体が老化していくのです。 これを防いでくれるのが抗酸化力のある栄養というわけです。 近年では、特に抗酸化力のある栄養として、カロテノイドが注目されています。カロテノイドというのは赤や黄色の色素成分。なかでも、次のものが紫外線とかかわりが深いといわれるので要チェックです。
トマトやピンクグレープフルーツ、スイカなどに含まれています。
鮭、かに、えびに含まれています。
いずれも美肌・美白に効果があるとされているもの。抗酸化力も高いのでぜひチェックを。
ということで、この時期におススメのレシピをクックパッド管理栄養士がセレクトしましたよ!ぜひ試してみてくださいね。
(TEXT:松崎祐子)
<参考文献>「新しい栄養素と食のきほん事典」(西東社)