白いごはんやお赤飯に、ごま塩がふってあると、うれしい気持ちになります。おにぎりやお弁当、禅寺での食事などで、ごま塩は調味料として、古くから愛されてきました。ごまの栄養はもちろんのこと、味つけとなる塩分も、普段の食事に大切とされてきたからです。
手作りのごま塩には、まろやかでやさしい味わいがあります。また、そのちょうど良い具合の塩気は、一口食べるたびに、ごはんをさらにおいしくしてくれます。見た目も美しい、ごま塩を、ぜひこしらましょう。
・塩…30g
・黒ごま…50g
・水…20g
1 小さめのボウルで、塩と水を、よく混ぜ合わせます。
2 鍋に黒ごまを入れて、中火にかけます。焦がさないように、ゆすりながらじっくり炒ります。
3 指でつまんでみて、プチッとはじけるようになったら火を止め、そのまま、黒ごまをしっかり冷まします。
4 混ぜ合わせた塩水を、黒ごまの入った鍋に入れ、弱火にかけます。焦がさないように、ていねいに混ぜ続けて水分を飛ばしていきます。多少、塩が残っても大丈夫です。
5 ごまがさらさらになり、白っぽくなったら火を止め、キッチンペーパーの上で余分な油分を取りながら、冷まします。うっすらと白い衣をまとった、ごま塩が出来上がりました。
ごま塩は、ごはんやおにぎりなど、いただく直前にふりかけるとおいしいでしょう。手作りのごま塩は、塩味をつけたごまという立派な料理です。おいしくてびっくりするでしょう。
文・写真・動画:松浦弥太郎
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