世の中には、まだまだ発見されていない未知の食べ合わせがあるはずです。今まで人の舌で地道に探求されてきた“美味しい食べ合わせ”ですが、今の時代には味覚センサー「レオ」という素晴らしい仲間がいます。食べ物がどういう味覚を分析することができるレオを使えば、今までなかった食べ合わせもたやすく発見できるでしょう。
今日は、レオによる分析で相性の良さが明らかになった、一見ドン引きな美味しい食べ合わせの一つを紹介します!
ご提案するのは、ずばり”餃子にコーヒーゼリーを隠し味として入れる”こと!餃子を食べながらコーヒーを飲むのですらイレギュラーなのに、餃子とコーヒーゼリーなんて通常であれば一生出会うことのなさそうな組み合わせに見えます。
しかし、不思議なことに餃子とコーヒーゼリーは相性抜群なのです。
味覚センサー「レオ」による分析結果をご覧ください。
餃子は塩味と旨味を特徴とする食べ物です。ここにコーヒーゼリーが加わると、甘味と苦味が加わることで味に広がりが生まれます。無糖コーヒーゼリーの場合は、旨味・塩味・苦味の強さが同じぐらいになり、味のバランスが良くなります。
さらに、コーヒーゼリーは餃子のコクをアップさせます。特に無糖コーヒーゼリーの場合は、苦味とのコントラストがはっきりすることで、コクがより高くなりますよ。
このように、コーヒーゼリーを加えることで味が複雑になり、いつもと違った美味しい餃子が楽しめます。ゼリーは焼いている途中に溶けるため、コーヒーの味が餃子全体に馴染みますよ。「そんなの本当かい」と疑心暗鬼なあなた、騙されたと思って、ぜひ一度作ってみてください♪
味覚研究家。AISSY株式会社代表取締役社長 兼 慶応義塾大学共同研究員。味覚を数値化できる味覚センサーを慶大と共同開発。味覚や食べ物の相性の研究を実施。メディアにも多数出演。ブログ『味博士の研究所』で味覚に関するおもしろネタを発信中。