子供が生まれると、なぜ妻は夫にイライラを向けるのでしょう?それは、「育児」という“仕事”が特殊であるところに原因があるかもしれません。
今回は、夫ができる育児中の妻をサポートする方法について、医師に聞いてみました。
子供が生まれたばかりの頃は、平均3時間おきにミルクを飲ませ、ひたすらオムツ替えが続きます。 成長してくると、今度は飽きた、寝たくないと感情のままに泣いて要求をしてきます。こちらが不眠だろうと、体調が悪かろうと、それは“終わりない要求”です。しかも、その要求に「ちょっと、待ってて!」は通用しません。
このようにストレスは、
・“終わり”なく続く子供の要求
・それに伴ってあらゆることを全部中途半端に切り上げなければならない
・目に見える仕事の成果や達成感を味わうことができない
ところから発生します。
このやってもやっても終わらないジレンマの中で、気に食わない夫の態度や行動があったものなら、妻のイライラは頂点に達します。
では、夫ができることはなんでしょうか? ひとつは、24時間無限ループの仕事を一時的に引き受けることです。
乳児であれば、帰宅後のミルクを妻と一緒にあげて、やり方を覚え、次のミルク時間は妻とバトンタッチでもいいかもしれません。あるいは、朝の着替えやおむつ替えをやる、パンを焼く、食器を並べる、あるいは回収して洗う。それだけでも家の仕事がトータルで減ります。
そしてもう一つ。子供の成長を夫にも見てもらいたい、という妻の切実な思いを理解することも大切です。
例えば、幼稚園や学校の行事に参加してほしい。それは付きあいや見栄ではなく、子どもの成長を夫にも確認してほしいからなのです。仕事で難しければ、休日に1時間でもよいので子供たちと遊ぶ、出かける時間をつくってみてください。これがあるだけで、妻のイライラスイッチが軽減されるでしょう。
今までの生活から一変、これまで通りの家事や仕事に加えて育児を完璧にこなすのは、よほどのスーパーウーマンでないと難しいと思います。だって、育児って今までやったことのない新しい仕事でしょう。最初からうまくやるのは絶対無理です。
なので、全部こなさなくてはならない、という考えは捨ててください。あれもこれも、やらなくていいのです。育児も家事も、半分は同居人の仕事でもあります。任せてもいいところは夫にお願いしましょう。
ただし、夫も初めての仕事は分かりません。説明なしに「普段見ているからできるでしょ、やって!」と言うのではなく、二度手間でも、説明しましょう。できたら、一緒にやるのが理想的。そして、仕事を任せたら口出し無用。アドバイスはしても酷評はやめましょう。うまく夫の得意、不得意を見分けて家の仕事を分担し、家族全員が余裕を持てるようにしましょう。
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