美味しい豆と珈琲が食べられるお店を求め、渋谷公園通りを歩きます。
カフエ マメヒコ 公園通り店はビルの二階。 店内は落ち着く色で統一され、所々からおいしい匂いがします。
渋谷と三軒茶屋に4店舗(うち1店舗は購買部)を構えるマメヒコですが、お店によって雰囲気や個性が異なるそう。
本店は三軒茶屋にあり、テイクアウト専門店である購買部はそのとなりに併設。
宇田川町店では様々なイベントも行われ、味噌会という大豆から味噌を作る体験や音楽のイベントなども開催されています。
この日案内して頂いた席は窓際の日が差し込む心地よい席。
伺った時間が早い時間だったこともあり、清々しい朝をむかえられる予感がします。
こちらで人気のメニューは、お店の名前の由来となっている豆と珈琲。
コーヒーを逆から読んでヒーコーとなりマメヒコという名前が誕生したとか。
ならばこだわりの豆と珈琲を頂くことにしましょう。
パンケーキ?ヨーグルトの下に豆?あんこ、珈琲?
焦らず一つ一つ見ていきましょう。
完全にパンケーキに見えます。でもケーキの型を使い、蓋をして焼くことによりふんわりもっちりと仕上がる「パン」なんです。
ナイフを入れるとバターが溶け出し、ふわふわのパンにじゅわ〜としみ込みます。
外はなかなか切れないほどしっかりしていて、中は押しても跳ね返すようなもちもち感。
ミルクをたっぷり使ったオリジナルのパンはマメヒコでしか食べられないんです。上に乗った塩バターとパンに含まれた甘いミルクとの相性は言うまでもないでしょう。
もうお分かりかと思いますが、ここであるものをつけて円パンのさらなる味に出会います。
バターとあんこ。塩と砂糖。白と黒。対極にあるこの二つを合わせようと考えた方(多分名古屋の方?)に本当に感謝です。
思い出してください。ここは豆にこだわったお店。あんこは小豆からできています。
自家製のあんこは食感のしっかり残る、食べ応えのある餡。ですが主張はしすぎず、パンやバターとの絶妙なバランスを保ったあっさりとした味わいです。
以前こちらで食べたあんバタートーストも絶品でした。
大小様々な豆たちはそれぞれの食感や風味などにホッとする安心感があります。
北海道の畑で育てられている豆は無農薬。提供している自分たちも安心して食べられる素材を使って料理したいという思いから、ハタケマメヒコを2010年に始めたそうです。
様々な色の豆の中にクランベリーが紛れ込んでいます。見た目よりも食べてみての存在感のほうが強い。クランベリーの噛むほどに広がる甘さはヨーグルトの酸味のきいたソースと合わさり、サラダとデザートの間のような朝にぴったりの味わいです。
朝にぴったりと言いましたがボリューム満点でお腹いっぱいになるので、ランチにも軽めの夕食にもおすすめできます。
円パンと豆豆サラダのセット。朝は880円、11:30以降は1280円と値段が変わるので注意してくださいね。つまり朝、かなりお得です。プラス100円であんこやはちみつの追加が可能。
マメヒコの社長が北海道で訪れた喫茶店「菊地珈琲」の味に惚れ込み、何度も交渉したのち、カフエマメヒコへおろしてくださることになったそう。
珈琲は焙煎方法の異なる2種類を用意。
深煎り珈琲は焦がす手前の焼き加減により苦味が強く酸味の少ない味で、珈琲が苦手でもストレートで飲めるほど飲みやすいものだそうです。
浅煎り珈琲はダブル焙煎によって酸味が強いものとなり、ミルクやお砂糖と合わせると風味豊かな味になるそう。
私が注文したのは深煎り珈琲(880円)。珈琲独特のクセのようなものが少なく、いい香りをそのまま味わうことができました。香りは好きだけど味は少し苦手、という人にも飲んでもらいたい。
お店で食べられるパンやグラノーラなどを買って帰ることができます。
パンを始めとしてお店で出されているメニューのほとんどは素材から手作り。
ジュースに使われているジンジャーシロップやマヨネーズ、もちろん豆。すべての料理の裏側に隠れるストーリーを大切にしたいという素敵な思いを持った人たちの作る料理とお店。それが気づいたら何時間も経っているほどの居心地の良さを作っているようです。
都会のど真ん中に時間を忘れに行ってみてはいかがでしょうか?
住所:東京都渋谷区神南1-20-11 造園会館 2F
営業時間:8:00〜21:00(20:30 L.O.)
※宇田川町店、三軒茶屋の購買部の営業時間は異なります。
大学二年生
和菓子と豆とカメラが大好き。