食欲の秋ということで、甘いものの誘惑に勝てない人も多いのではないでしょうか?
せっかく食べるなら、罪悪感のない、美容効果も期待できるデザートはいかがでしょうか?
薬膳の考えを利用して、疲れ・美肌に良いデザートをご紹介します。
薬膳のデザートに多く登場する食材の一つが「白きくらげ」。中華料理店で、目にしたことのある人もいるのではないでしょうか?
白きくらげ自体には味はないので、甘く砂糖で煮て使用することが多いです。
白きくらげは乾物として手に入れることができます。使用する際は、一度に使用する分だけ水で戻して使用するようにしましょう。
白きくらげは、肌を潤す食材 として有名です。また、のどなどの呼吸器の乾燥対策 にもおすすめです。昔から、滋養強壮効果 も期待して用いられてきました。
栄養素としては、カリウム、カルシウム、鉄、ビタミンDなどが含まれています。
きくらげといえば、中華料理の炒め物などにも含まれる黒きくらげの方がお馴染みだと思います。
黒きくらげも、身体を潤すはたらきはありますが、また別の作用を持ちます。黒きくらげは主に 血を補い、巡りを良くするはたらき があります。
そのため、貧血の人やあざやクマができやすい人 には、黒きくらげの方がおすすめと言えます。
今回は、白きくらげを使用した薬膳デザートをご紹介します。
黒ゴマ、牛乳、黒砂糖には、血を補うはたらきがあり、白きくらげの潤い効果をUPしてくれます 。
〈作り方〉
1.練りゴマと牛乳を沸騰直前まで火にかける。
2.ふやかしたゼラチン、黒砂糖、生クリームを加え混ぜる。
3.グラスに入れてあら熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。
4.白きくらげは水で戻し、白砂糖と水でつくったシロップで煮て、冷蔵庫で冷やしておく。
5.3が固まったら4の白きくらげとザクロを盛りつける。
色合いにざくろがなければ、お好みのフルーツやドライフルーツをのせてもいいですね。お好みでアレンジしてみてください。
白きくらげはくせがないので、どんな食材にも組みわせやすいです。甘く煮て冷凍しておくと使いたい時に使いたい量を使用できるのでおすすめです。
白きくらげが手に入ったら、ぜひデザートづくりに使用してみてくださいね。
漢方・漢方薬・薬膳のポータルサイト「漢方デスク」で、漢方の専門家として食事やライフスタイル、漢方薬について提案している薬剤師です。「みんなの漢方相談」でお悩みに関してもお答えしています。