もうすぐ5月5日ですね! 特別なことはしなくても…と思いつつ、スーパーなどで菖蒲を売っていたりすると心がソワソワ。日本人が昔から特別に祝ってきたこの日、大人も楽しむために用意したいものを紹介します。
大人になっても「こどもの日」には菖蒲湯に入っておきたいですよね。菖蒲湯には疲れをとる効果があると言われています。
また、菖蒲のいい香りは初夏を感じさせます。この芳香と剣のような形から、菖蒲は魔除けになると考えられてきました。田植えをする前に菖蒲で身を清めたことが、菖蒲湯の始まりといわれています。
この菖蒲もただ湯に入れるだけより、もっと香りを立たせる方法があります。
菖蒲を入れた状態で湯を入れます。
菖蒲を入れてからわかします。
給湯式も湯沸かし式も、湯の温度は42℃で。それから冷まし、ほどよい温度になってから入ります。一度高めの温度にすることによって、より香りが引き立ちます。
排水口に詰まらせないように、菖蒲は輪ゴムなどで縛っておきましょう。
ところで、菖蒲湯の葉っぱは花をつける花菖蒲とはまた別物ってご存じでした? お風呂などに使うのはサトイモ科の菖蒲で、花もとても地味なものになります。
回遊魚である「かつお」は、黒潮にのってフィリピン、台湾などを経てから九州を皮切りに日本列島を北上します。このときにとれる「かつお」を初鰹と呼び、昔から珍重されてきました。
関東地方ではちょうど今の時期、5月頭に初鰹がとれ、初物を好む江戸っ子たちに「女房を質に入れても食べたい」ともてはやされていたそう。
「食べると寿命が延びる」ともいわれる初鰹、クックパッドで人気のかつお料理メニューで楽しんでみてはどうでしょう。
コチュジャン、ぽん酢、オイスターソース、しょうゆ、はちみつ、にんにく、しょうが、ごま油、すりごまを混ぜ合わせたタレで、かつおをあえます。この時期ならではの新玉ねぎのスライスもいっしょに。
自家製ならではの絶妙なタレは一度試す価値あり!
「こどもの日なんてここしばらく意識していなかった」という人も、今年は菖蒲湯と初がつおで楽しんでみてはいかがでしょうか。(TEXT:松崎祐子)