「5(ご)」「8(や)」の語呂合せと、いまが出荷の最盛期を迎えることから、今日はJA沖縄経済連と沖縄県が制定した「ゴーヤの日」です。カラダに、エコに役立つ“キング・オブ・夏野菜”ゴーヤをレポートします!
立夏が過ぎて日差しも強まり、「暑いなあ~」と感じる日も増えてきました。ゴーヤは夏バテに効く野菜として定評がありますが、おうちの暑さ対策に活用される「グリーンカーテン」になる植物としても、広く利用されています。
筆者は「グリーンカーテン」が推奨される理由を、日よけ効果の高さより【植物によるCO2削減+涼しげな見た目】がメインなのかと思い込んでいたのですが、調べてみると、「グリーンカーテン」の熱エネルギーカット率は【約80%】もあり、その数値は「すだれ」や「遮熱ガラス」を上回るものでした。驚きですよね!そして“ゴーヤカーテン”は金額的にもリーズナブルに作れますし、実は食べられる上に、エアコンの電気代節約まで叶えるわけですから、コストパフォーマンスの高さは計り知れません!
スーパーで売っているゴーヤに多彩な品種は見当たりませんが、結構いろいろな品種があります。苦味の強弱や身の大きさ、グリーンカーテンに適したものなど、代表的なものをいくつか紹介しましょう。
太くてずんぐりとした小ぶりサイズで、沖縄地方でよく見られる品種。苦味が少なく、肉厚でジューシー。
名前の通り、少し長めなタイプ。実はそれほど大きくなく、実のできる数も少ないので、収穫用よりカーテンへの利用に適している。
きゅうりに似た細長いタイプ。細いため、料理するときに種を取るのが大変。苦味は強めです。
白いゴーヤで、丸みを帯びたイボが特長。苦味が少なくジューシーなので、サラダ向き。
長さが30cm超で、重さの平均は500g。2リットルのペットボトルにも匹敵する超巨大サイズ。肉厚でみずみずしく、食味もいい。とにかく大きいのでカーテンには不向き。
重さの平均が30gほどの手のひらサイズのゴーヤ。濃い緑色で非常に苦味が強い。
ゴーヤカーテンを作るなら、いまが植えどきですよ♪
ゴーヤを料理するとき、苦味を減らし食べやすくするため、「種」と「ワタ」を丁寧に取り除く方も多いと思いますが、捨ててしまいがちなその部分もちゃんと食べられます!そして日よけに役立っていた「葉っぱ」も、苦味好きにはクセになる美味。ぜひ、今年はまるごと味わってみてください♪
(TEXT:大河原裕美)