煮込むほどにだしをふくんでおいしくなる「大根」。寒い季節には、とても恋しくなる野菜ですね。今回は、大物野菜「大根」を丸ごとおいしく食べるテクをご紹介。パーツ別に調理を工夫したら、さらにおいしく楽しめました!
だしをたっぷりと含んでおいしく煮込まれた「大根」。体がぽかぽか温まる、冬にぴったりのごちそうです。とはいえ、いくらおいしくても「煮物」ばかりでは飽きてしまうもの。「もっといろいろ使いこなしたい!」と思っている人は多いのでは? 大物野菜「大根」は、実はパーツによって味も食感も変わる野菜。それぞれの特徴とおすすめ料理をご紹介しましょう。
糖度が高く、甘いので、生のままでもおいしく食べられる部分。やや硬めなので、大根おろしやせん切り、薄切りなどにして使うのがおすすめ。
みずみずしく、甘みと辛みのバランスがちょうどよい部分。大根らしいおいしさが楽しめるので、煮物や酢の物、サラダなど、幅広く使える。
繊維は柔らかいが、辛みが強い部分。漬物、炒め物など、加熱や味付けにより、辛みをやわらげる使い方がおすすめ。または、大根らしい辛みを生かして薬味に利用する手も。
葉はビタミンやミネラルをたっぷり含む緑黄色野菜。ほろ苦さがあるので、下ゆでをしたり、天日干しをすると、ほどよくアクが抜けて味わいが増します。皮は辛みが強いが食感がいいので、細く切って炒め物などにするのがおすすめ。
この時期、毎日飲みたい温かい汁物。半端に余った大根は、汁物に入れると、手軽に消費することができます。みそ汁のほか、コンソメスープとも好相性♪
味や食感の特徴を知って調理すると、大根のおいしさを存分に味わうことができます。葉も皮も捨てるところがなく楽しめる大根。ちょっとの工夫で1本があっという間に使い終わってしまうはず。
大根料理の基本となるのが「下ゆで」。下ゆでをすることで、大根の繊維が柔らかくなり、味が入りやすくなります。とっても大切な工程ですが、正直「ちょっとめんどう!」と思っている人は多いはず。そんな人におすすめの時短ワザを発見しました!
時間がないときでもおいしく手間なく食べたいという人にぴったりですね。これからの季節、ますますおいしく、安くなる大根。丸ごと大根を存分に味わいましょう!(TEXT:田久晶子)