今日『マイコファジストの日』は、「5と15=May(5月)とイゴ」と読む語呂合わせから、日本きのこマイスター協会が制定した記念日です。「マイコファジスト」とは、きのこを積極的に食べる人(菌食主義者)のことを言います。ご存知でしたか?
「マイコファジスト」は、自然界に生きる3つの生物【植物・動物・菌】からまんべんなく栄養を摂取するのが、自然の法則に適った食生活であるという栄養論が元になっていて、菜食・肉食に加え、菌もしっかり食べて健康になろう!という考え方です。
でも『菌』と聞くと、O157のような『細菌』を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、『細菌』と『菌類』はまったく別物。菌類であるきのこは、自然界において「森の掃除屋さん」と呼ばれるほど地球の浄化に役立つ生き物で、食べ物として摂取すると体内でもその力を発揮して、腸内環境を整え、腸の中をすっきりきれいにするデトックス効果が期待できます。そのほかにも、ビタミンDが豊富だったり、ガン予防に役立つ食材としても注目されています。
さて、そんな健康食材であるきのこを、料理の具材として日々活用している方も多いでしょう。でもちょっとした取扱い方の違いで、せっかくの栄養や旨みが減ってしまうことがあるんです。あなたのきのこ調理法、大丈夫ですか?
きのこの栄養成分や旨みは水につけたり、洗うことで落ちてしまいます。ホコリなどは手で払い落とすか、クッキングペーパーで拭く程度にしましょう。どうしても気になる汚れがある場合は手早く水洗いして、しっかり水気を切ること。
生しいたけや干しいたけはヒダを上にして直射日光に20分程当てると、カルシウムの吸収に役立つビタミンDの含有量が大幅にアップします!ぜひ調理する前に天日干ししましょう。この方法は、まいたけ、しめじ、エリンギ、マッシュルームなどにも有効です。
きのこは、旨味や香りを残すには短時間で調理する方が美味しくなります。レンジや、さっと炒める、茹でるといった調理法がお薦めです。
普段のきのこ調理のコツをおさらいした後は、これからの季節にピッタリのきのこ料理を紹介しましょう。それはズバリ「きのこマリネ」!
お酢には腸内をキレイにする力がありますから、前述したきのこの身体スッキリ効果とダブルで、ダイエットにも役立ちますし、暑さが厳しいときの食欲不振やエアコンによる冷え性にも、お酢は効果を発揮してくれますよ。そしてもうひとつうれしいポイントは、マリネは作り置きできること!この夏の常備菜として、「きのこマリネ」をぜひどうぞ♪
(TEXT:大河原裕美)