梅ぼしや果実酒など、自宅でいろいろなものを漬けるのが密かなブームになっています。自家製ならではの、ほかにはない味が楽しめるのが魅力ですよね。そこで、今が旬の「らっきょう」を使った甘酢漬けに、チャレンジしてみませんか?
「らっきょう漬け」として、すでに加工された状態で売られているイメージの強いらっきょうですが、梅干しと同様、自宅で漬けることができるんです。らっきょうの旬は6~7月。この時期になると、スーパーの店頭でも、生のらっきょうが出回るようになります。生のらっきょうが手に入ったら、自家製の「らっきょう漬け」作りにトライしてみましょう。
らっきょうを選ぶときには、実の締まった土付きのもの、芽の伸びていないものを選ぶのがポイント。それから、らっきょうを漬けた容器は、どんなに洗っても匂いが残ってしまうので、らっきょう専用に使える容器を用意しましょう。また、雑菌が繁殖しないよう、らっきょうを漬ける容器を事前にしっかり消毒しておくことも大切です。
漬ける前に水洗いして汚れを落としますが、らっきょうに傷がつくとパリパリに仕上がらないので、傷つけないよう注意しながら洗ってくださいね。また、らっきょうには薄皮があり、漬ける前に取り除く必要があります。洗っていると自然に、しなびている薄皮が剥がれてくるので、1つ1つ丁寧にむきましょう。
漬ける前に「10秒だけ」さっとゆでるのがポイント。ゆでた後のらっきょうと、甘酢はしっかり冷ました状態で漬けましょう。
丸一日塩だけで荒漬けしたあと、塩を洗い流して甘酢に漬けます。荒漬けすることで、余計な水分と臭みを取ることができます。味にこだわりたい人は、この方法がベター。
らっきょうを漬けた後は、日光の当たらない冷暗所で保存してください。漬けて1カ月ころから食べられますが、3カ月以上しっかり漬けると、香りや食感の良さが楽しめるそう。そんな味の変化を楽しめるのも自家製ならではの醍醐味ですね。(TEXT:金直子)