子どもの頃は「元気ね」「子どもらしくていい」などで済まされてきたことも、大人になったらそれでは済まされないことって、当然ですがありますよね。 将来、我が子が「育ちが悪い」という烙印を押されないためには、子どもが小さいうちのしつけが重要!
今回は、“「育ちが悪い子」と言われないためのしつけ” について紹介していきます。
「育ちがいい」「育ちが悪い」というのは、昔からよく言われている言葉ですよね。 「育ちがいい=お金持ち」と考える人が多いようですが、育ちのよさは経済的に恵まれていることとイコールではありません。
お金持ちの中にも、ムダにブランド品や宝石類で飾り立てた厚化粧の成金や、食事のマナーが悪い人もいますよね。 そんな人を見て「育ちがいい」とは思わないはず。 逆に、ごく普通の家庭で育った人でも、何気ない仕草や立ち居振る舞いから「この子は育ちがいいな」とか「品があるな」と感じることがあることでしょう。
「育ち」とは、「成長するときの環境」、あるいは「育てられ人」ということ。 従って、「育ちがいい」とは、「成長するときの環境がいい」、あるいは「いい育てられ方をした」ということになります。 言うまでもなく、「育ちが悪い」とはその逆になるわけです。 では、成長するときの環境や育てられ方の良し悪しとはいったい何なのでしょうか。
それは、「しつけ」です。 成長過程において“しつけ”が行き届いていれば、将来どこに出しても恥ずかしくない子に育ちますが、キチンとしたしつけができなかった子は、将来「育ちが悪い」という烙印を押されてしまう可能性があるということです。
無意識の行動から判断されてしまう「育ち」の良し悪し。 世間の人たちが、いったいどんな行動で「育ちが悪い」と烙印を押すのかご紹介していきましょう。
1.食事のマナー 2.言葉遣い 3.箸の持ち方 4.服の脱ぎっぱなし 5.公共の乗り物・場所でルールを守らない 6.食べ放題で食べきれないほど山盛りにお皿にとってきて残す
まず、食事のマナーは大切です。 「肘をつかない」「クチャクチャ音を立てない」「口の中に食べ物があるときにはしゃべらない」「お皿に口をつけて犬食いしない」など、親に口うるさく言われた経験がある方も少なくないことでしょう。 食事のマナーが悪いと、どんなにキレイな人でもハンサムな人でも評価は一気に下降してしまいます。
また、食事に関しては「箸の持ち方」も重要です。 大人になっても箸をキチンと使えないのは恥ずかしいこと。 さらに、「ねぶり箸=箸についたものを口でなめること」「刺し箸=料理に箸をつき刺して食べること」「寄せ箸=食器を箸で手前に引き寄せること」「かみ箸=箸の先をかむこと」など、箸のマナーもしっかり教えましょう。
加えて、食べ放題などで料理をとりたいだけとって残すのもタブーです。 普段から、お皿に与えられた料理を残さずに食べる習慣をつけるようにしましょう。
また、言葉遣いは「育ち」を如実に表すと言っても過言ではないでしょう。 なぜなら、子どもはまず親の話し方を真似るからです。 もちろん外で覚えてくる言葉もありますが、悪い言葉や言葉遣いを許すか許さないかは親次第。 すぐに直らなくても、どうしてその言葉を使ってはいけないのかをキチンと伝えるようにしましょうね。
そして、服の脱ぎっぱなしや公共の乗り物や場所でルールを守らないというのは、子どものしつけ以前の問題かも。 親がどのように行動しているか、子どもは見ていないようでしっかり見ています。 まずは親自身の行動を見直して、子どもと一緒に片付けたり、ルールを守って行動するようにしてみてください。
「しつけ」と聞くと、“厳しく訓練する”というイメージがあるかもしれませんが、決してスパルタ方式で教える必要はありません。 また、「ダメ!」とか「いけません!」と叱ることとも違います。 子どもを尊重して「~できるよね」「~しようね」と語りかけるように教えるのが理想です。
「そうは言っても現実には無理…」と言う方もいるかもしれませんね。 そういう方は、まずは自分自身が正しい行動をするようにしてみましょう。 子どもは模倣を通して学んでいきますから、親がいい手本になることが最も大切ですよ!