あなたは、毎日のお風呂に入浴剤を使っていますか? ドラッグストアや雑貨屋さんでズラリと入浴剤が並んでいると、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。 そこで今回は、どんな方にどんな入浴剤が向いているのかをご紹介したいと思います。
冷え性の方や寒い季節にオススメなのが、保温成分の入った入浴剤。保温成分とは、身体から熱の放出を抑える効果のことを言います。 入浴剤の保温成分は大きく分けて2つあります。1つは「無機塩類」を皮膚と反応させて熱の放散を防ぐタイプの入浴剤。2つ目が「炭酸」で血行を促進し温めるタイプの入浴剤です。
一般的に、より保温性が高いとされているのが炭酸系の入浴剤です。お湯に溶けた炭酸は皮膚呼吸により体内に入り血管や筋肉を広げてくれるので、体全体の血行が良くなり、入浴後の身体も冷えにくくしてくれますよ。
肌の乾燥を気にしている方は多いかと思いますが。そんなカサカサお肌が気になるときは、入浴剤の裏面を見て「セラミド」「○○油」「コラーゲン」などの表示があるものを選びましょう。
保湿成分を多く含む入浴剤は液体であることが多いので、わかりにくい場合は、保錠剤や粒状の入浴剤でなく、液体系の入浴剤を選ぶといいかもしれません。 乾燥が悪化すると「お風呂に入っていると肌がかゆくなる」「チクチク感じる」など、リラックスできるはずのお風呂タイムが億劫になってしまうことも。 そんなときこそ、肌を優しくケアしてくれる保湿成分配合の入浴剤が活躍してくれますよ。
ダイエット効果を促進するといわれている発汗成分の入った入浴剤は、その名の通り発汗を促進してくれる入浴剤で、「ジンジャー」や「カプサイシン」などの成分が含まれています。バスソルトなども人気ですよね。
ただ、発汗の入浴剤は、発汗を促進する作用が高いため、体を温めることにはあまり向いていないようです。 むくみを取りたい方やぐっすり眠りたい方は、発汗成分のほかに保温成分も配合されているものを選ぶといいですね。 また、お風呂前後の水分補給と、発汗後の保湿も忘れずに行うようにしましょう。
忙しい日が続いていたり、ゆっくりと心を休める時間がない方は、“香り”で入浴剤を選んでみましょう。 とくにオススメなのが、樹脂系(森林の香り)やラベンダーの香りです。これらは穏やかな気持ちにさせてくれる働きがあるといわれています。
また、自分の好みの匂いを嗅ぐことで気分が落ち着いてきますので、好きな香りで入浴剤を選ぶのもいいですね。そのときは、38度~40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かって心も体も癒してあげましょう。
パッケージで選びがちな入浴剤ですが、目的に合わせて選ぶことができたら、毎日のお風呂タイムがもっと楽しくなるはず。 あなたにぴったりの入浴剤を見つけてもっと素敵なバスタイムにしてくださいね。
<プロフィール> 大野えりか コスメ薬事法管理者/コスメコンシェルジュ/美容ライター。コスメプラス代表 1986年東京都生まれ。美容雑誌の編集プロダクションを経て、化粧品メーカーでウェブコンテンツの企画、制作を担当。美容ライターに転身後は紙媒体とウェブ媒体での編集経験を活かし、テレビや雑誌、ウェブ等で活動を行う。現在は美容コラムの執筆のほか、薬事法アドバイザーとしても活躍している。
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