まるでチーズ！おつまみにぴったりな豆腐の味噌漬けとは？【豆腐百珍シリーズvol.26】

野菜の保存性を高めるために伝統的に作られている漬け物。ぬか漬けやたくあんなどの昔からなじみ深い漬け物だけではなく、最近では新感覚の漬け物やちょっとオシャレな漬け物なども登場しているよう。昔から現代まで形を変えながらもずっと愛されてきているのが漬け物です。そんな漬け物ですが、浸ける食材は野菜だけだと思っていませんか？実は、豆腐でも漬け物が作れるんですよ！その代表的な豆腐の漬け物が、今回ご紹介する豆腐の味噌漬けです。

豆腐の味噌漬けは熊本県の一部地域に伝わる郷土食として有名です。800年前、平家の落人たちが保存食としていた時代から伝統的に食べ続けられています。今のように交通が発達していなかったころ、山間部で重要なたんぱく源となっていたのが、大豆を原料にした豆腐。この豆腐をまとめて作って長期保存できるように工夫したのが豆腐の味噌漬けなんだそう。

基本的な作り方は、しっかりと水切りをした豆腐を味噌に漬けるだけと至ってシンプル。この状態で、冷暗所で1週間〜半年ほど熟成させるそうです。

豆腐と味噌が相性抜群なことはご存知だと思いますが漬け物と聞くと味が想像できませんよね。食べてみると、しっとりとしていて、まるでチーズのような味わいなのだそう。そのコクのある味は、お酒やビール、ワインなどのおつまみにぴったりのようです。味が気になるという方は、クックパッドに投稿された豆腐の味噌漬けレシピをチェックして作ってみてくださいね♪

まずは味噌だけで漬けるレシピから挑戦してみましょう。ポイントはしっかりと豆腐の水切りしておくこと。2日間ほど漬けるだけで食べごろになるそうですよ。豆腐を漬けた後の味噌は、みそ汁などに利用できるようなので、無駄がありません。

クックパッドには豆腐の味噌漬け以外にも、豆腐の漬け物がいくつか投稿されていました。いろいろな漬け物にして食べ比べてみると面白いかもしれませんね。

野菜の漬け物のように塩だけで作る豆腐の漬け物もチャレンジしやすそう。塩をふってキッチンペーパーに包むだけととっても簡単。どんどん水が抜けてくるので、キッチンペーパーを取り替えながら1日ほど漬けると食べごろになるようです。

豆腐をオリーブオイルに漬ける和洋折衷な漬け物。豆腐にオリーブオイルが染み込み、なめらかな食感になるのだそう。ニンニク風味でそのままバゲットにつけて食べるのがおいしそうです。ガラスの瓶に漬けるのもオシャレですね♪

日持ちのしない豆腐を味噌漬けにすることによって作られてきた保存食が、現代ではとってもおいしいおつまみに。冷奴で食べた残りやみそ汁に入れた残りの豆腐が冷蔵庫にあったら、さっそく試してみるのもいいかもしれませんね♪