お部屋を使いやすく改造する“リノベーション”が流行っています。リノベーションの規模は家具の作り替えから業者に依頼するものまで様々。
「作り付けの棚」を「食器棚に作り替える」方からの相談をご紹介します。
キッチンにある「備え付けの棚を食器棚に作り替える」予定です。
現在の”棚”は幅が80cmほどの引き戸の為、棚の中央付近のモノが取り出しにくい状態です。できればすりガラスの開き戸に変えたいと思っています。しかし、家族からは「扉を付けないオープンの棚もいいのでは?」という意見もあり、迷っています。オープンにすると生活感が出そうですし、今の引き戸のままでは使いにくい、考えているガラス製の開き戸は費用がかかりそうです。
食器棚は開き戸と引き戸、それともオープン棚、どれがいいのでしょうか?
棚の幅が短いので、引き戸は避けられた方が良いかと思います。引き戸の中央には戸が重なる部分があるため、戸を開けた時に片側の開口部が37cm程度と中途半端で、どうしても使いにくいからです。
観音扉や引き戸ではなく、一般的なクローゼットのような折れ戸を付けるのはいかがでしょうか?観音扉より開閉に多少力がいりますが、既製品を使える可能性が高いため費用を抑えることができます。また、配膳のときに開けっ放しにしていても邪魔にならないので、何度も扉を開け閉めする必要がなくなるというメリットもあります。
扉を設けずオープン棚にするのもひとつですが、基本的に普段よく使う食器に限っての話です。普段出し入れするような食器であればホコリが溜まることなく使えますが、使用頻度の低い来客用の食器などは入れたままになるので、どうしてもホコリが溜まりやすくなります。
扉があってもなくても、観音扉であれ引き戸であれホコリは多少なりとも入ってしまいます。ただし、一般的な食器棚よりも作り付けの場合は隙間が生じやすいため、さらにホコリが入りやすくなります。
もうひとつの手段としては、食器棚にする予定の棚を撤去して、既製品の食器棚を置くという方法もあります。 作り付けの棚を無理に食器棚用に作り替えるよりも、一度撤去して食器棚を置く方がホコリも入りにくく、使いやすさもアップすると思います。さらに棚板の位置も食器の収納に適切な位置に変えられるようになりますし、使いやすい引き出しを付けることもできます。 コストを考えても扉を別注するより安くあがる可能性がありますので、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?
備え付けの家具を作り替えて、新たな家具として使い続けるというお考えは素晴らしいと思います。ただ、場合によっては使いにくくなってしまったりコストが高くついてしまうこともあるので注意が必要です。
本当に自分に合った片づけ方」を一緒に見つけましょう!
片づけが難しいのは自分が置かれている状況とニーズが把握できていないから。自分をもっと理解して片づければ、毎日がもっと楽に、もっと楽しくなるはずです。
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