クローゼットに服が収納できないほど一杯になっているのに整理が進まない、そんなことはありませんか?
もう使わない、処分したいのに処分できない、というのは、片づけを進める上で大きな妨げになります。この「なぜ処分できないのか」がわかると、一歩前に進めることができますよ。
■「洋服を手放せない」のは何故?
①損をしたくない
高い値段で購入したものを処分する、安く譲るというのは「金銭的に損をした気分になるからいやだ」という場合は、そのまま置いておくしかありません。しかし、買った当時の金銭的な価値は今はもうないこと、そしてそのお洋服を手放せないことで「かたづけなきゃ」「もう捨てたいのに」というストレスが、日々あることを受け入れなければなりません。
②まだキレイだから
値段が高いと捨てられない、そう思っていても、違う場合があります。例えば値段が高くても、しっかり使用したり、変色していれば捨てられる方も。この場合、捨てられない理由は「高かった」だけではなく「きれいだと捨てられない」のかもしれません。
③思い出が重なる
親が元気な時に一緒に買いに行って、似合うと選んでくれた服。採用試験の時に気合いを入れて着ていったスーツとネクタイ。購入時や着用時の思い出が詰まっていることも、1つの理由になることもあります。
「このコート、10万円もした。いつでも処分できるし、置いていてもお金がかからないので。」そう置いておきたくなる場合。
家に置いているだけでも維持費はかかっています。着ないコートを定期的にクリーニングに出している方もいますし、置いているだけでも家賃がかかります。仮にコート1着のスペースに月300円かかっているとしたら、年間3600円。10年で36000円。もう処分したい不要なコートなのに、置いている時間が長いほど、費用がますます上がっていきます。
まだキレイなら、自分は譲ることができる、譲られた方も喜ぶ、お洋服も着てもらえて喜ぶ。そう思って手放してみても良いでしょう。但し、自分で譲る人を選ぶと、相手にも迷惑をかけてしまうこともあるかもしれませんので、「その服を着たい」という人に譲れる、リサイクルやオークション等で譲るのがお勧めです。低い価格で譲ることになったとしても、あなたにとってストレス・悩みの種である服が、次の方にとってはそれだけの値段を払っても良いだけの「価値のある必要なモノ」になります。
思い出があって処分できないということがはっきりしたなら、クローゼットではなく、思い出ボックスへ移動させてもいいでしょう。又、撮影した服の写真と生地の一部分を切りとり、セットにしてコンパクトに保管する等、コンパクトに置いておく方法もあります。
「買ったときに高かったから、捨てられない」本当にそれが捨てられない理由なのか、向き合ってみることもいいアプローチ方法です。本当に捨てられない理由がわかると、自分が納得できる対応策がみえてくるので、片づけが進みますよ。
アイデア・おしゃれ収納ではない「本当の片づけ」を伝える
整理収納アドバイザー。3児の母。元片づけ苦手経験を持ち、現在は講師。ストレスの軽減、「誰でも・すぐできる」情報をご提供。
ブログ:オフィスミカサ