様々なサイズや仕様が選べるプラスチックケースは、便利な収納用品です。今回は、大型のプラスチックケースに衣類を収納する予定の方から、カビの発生に関するご相談をいただきましたのでご紹介します。
衣類を収納するために、プラスチックケースを用意しようと考えています。フタ付きの衣装ケースタイプと、引き出し式のタンスタイプの2つで迷っています。
フタ付きタイプは密閉性が高そうなので衣類が十分乾いていないと、カビが発生しそうで不安です。引き出し式タイプなら、通気性が良いのでカビが防げるのでしょうか?保管状況にもよると思うので、なかなか決められません。
ひとつ誤解があるようですが、一般的なフタ式のプラスチックケースでは密閉はできません。 密閉ができるのはフタの内側にパッキンが付いているものだけで、一般的にはカメラ用など小型のものに限られます。 あとは高価なタッパーウェア社製のものくらいでしょうか。
プラスチックケースの場合は、引き出し式タイプだからといって通気性が充分確保されているとは言えません。空気の通り具合は、一般的なフタ付きタイプと同じくらい、と考えて頂いて良いでしょう。
また「通気性を確保していれば、カビ発生はナシ」と考えるのは誤りで、「湿った空気が通れば、カビ発生の可能性がある」と言えます。
温度の変化が大きい場合には注意が必要で、ケースの内側が結露してカビが発生することも。ケースが置いてある室内で加湿器を使用すると、フタ付きタイプでも引き出し式タイプでも、ケース内でカビ発生の可能性がでてきます。
伝統工芸品の高額な桐の箪笥なら、天然材の持つ調湿作用で引出しが適度に膨張するため、湿った空気が内側に入るのをシャットアウトしてくれます。しかし一般に市販されている収納用品では、湿気の対策は難しいです。
どうしても湿気が心配なら、除湿機・除湿剤などを使用してみてはいかがですか。我が家では除湿機を使って、衣装部屋内で洗濯物を乾燥しています。
逆に寒い季節に加湿器を使用して、部屋のカーテンにカビが発生したという経験があります。また特に対策をしませんでしたが、寝室の衣類収納にはカビの発生はなかったです。
カビの温床となる原因は埃なので、掃除を欠かさないように心掛けてみて下さい。
本当に自分に合った片づけ方」を一緒に見つけましょう!
片づけが難しいのは自分が置かれている状況とニーズが把握できていないから。自分をもっと理解して片づければ、毎日がもっと楽に、もっと楽しくなるはずです。
ブログ:New!収納教える.コム