世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeの世界各国の食卓を巡る連載。今回は、タイはバンコクのプロイちゃんの食卓へ!おいしいタイの家庭料理をいただきました。
世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人 (COOK) と食べる人 (HIKER) をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先や日本に住んでいる外国人の食卓を訪ねて、世界中の家庭料理を取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。
第47回目は、微笑みの国タイから สวัสดี ค่ะ (こんにちは)!バンコクでKitchHikeを体験してきたいのうえみほです。
去年の夏から南国の島、タイランドに滞在しているわけですが、タイの暮らしは日本では絶対起こらないような奇想天外なことが起きまくりです。そんなお国柄が反映されているせいか、料理文化もかなり独特で日本料理の常識でいくとボディーブローの連発です。
例えば!
「スープの中に入ってるこの葉っぱと黄色い固いのって…食べられるの?」 「わぁ〜テーブルにある調味料を少し入れたら、スープの色が地獄池。」
来タイしたばかりの屋台での食事体験はまさにこんな感じの連続で、すべてが手探りさぐり。必死に味の“アタリ”を探し出そうとする様はまるで見えない秘宝を探し求める冒険のよう。更に困ったことに「言語」という大きな壁もあるんです。タイのローカル屋台は基本的に英語が通じない&メニューもタイ語表記がほとんどなので、(外国人が多いエリアは英語メニューが比較的多いデスヨ!)料理を注文するのも、調味料をいれるのも、何から何まで周りの地元のタイ人の様子を伺いつつ、匂いを嗅ぎつつ、それはそれはオドオドした記憶があります。
しかし、慣れというものはすごい!(否、恐ろしい?)もので、2ヶ月もすると屋台のおじさんと顔見知りになって片言のタイ語で「ガッパオガイカイダーオ!」(鶏肉のホーリーバジル炒め、目玉焼きのせてね!)なんて少し自信有り気に言えちゃうようになっているんです。もちろん、辛さ耐性も日が経つにつれてレベルが上がっていきます。最初は「辛い!もうダメ!」だったのが「辛い!でも美味しい!」に、そして「辛い!もっと頂戴!」という辛さなしでは反応しない舌、いわゆるスパイシー依存舌(今考えました)に…!慣れって恐ろしい。
と、こんな感じでかなり個性的でアクが強いタイ料理ですが、何だかそこがクセになってしまったようで、気づけば筆者、タイ料理のトリコに。おもしろいことに、同じ料理でも屋台によって味が異なるので、毎日同じ料理を食べていても新しい発見があって飽きないんです。でも、毎日タイ料理を食べてはいるけど、一体どのような過程を経て、こんなエネルギッシュでパンチ効きまくりの料理が生み出されるのでしょうか?そんな疑問を解決するために、タイのリアルな食卓に飛び込んでみました!
今回お世話になるのは現役女子大生のプロイちゃん。タイ料理をごちそうになるついでにタイの料理の作り方についてもいろいろと教えてもらいました!
趣味は、日本語を勉強すること、ボーイフレンドと映画を観ること、眠ることという女子大生。プロイちゃんの高校生の時の夢は「シェフ」になることだったそうです。その時にお母さんからタイの伝統料理のレシピをたくさん教えてもらい、タイ料理に関する知識がとても豊富!
今回のメニューに使った全6種類のハーブ野菜の名前と相性の良い料理を教えてくれたり、クロック (石鉢) とサーク (すり棒) という、唐辛子をすり潰す際に使用するタイの料理器具の正しい使い方まで教えてくれました。ちなみに好きな世界の料理は1番がタイ料理で、2番目に日本料理だとか。特に大好物なのは、サーモンのお寿司と日本のお菓子だそう。