日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
5年前の3月11日。未曾有の大震災により起きた惨事と激動の日々を、皆さんはまだ覚えているでしょうか。当たり前の毎日を当たり前に過ごせることの尊さを、痛いほど感じたあの日々。5年という年月を経た今日、いまもう一度あのとき感じて学んだ様々なことを思い出してみませんか?
あのとき深刻な悩みの一つが、被災地の長期的な食料不足でした。そして、非常事態のなかでこそ、普段から食べ慣れているものを食べると心からほっとするという食べ物の力をしみじみ感じました。
そこでいま注目されているのが、クックパッドニュースでも何度か紹介しているローリングストック法です。
ローリングストック法とは、ストック(備蓄)をローリング(回転)すること。普段の食事に使う食材を、使いながら一定量常に保管する方法です。これなら、非常食のいざというとき期限がきれていた!ということもなく、また非常時でも、普段から食べているものを食べられる安心感を得ることができるのです。
そして保存可能なオイル漬け、ピクルス、干し野菜。そうしたつくりおきの美味しいものをふだんの食事用に常備しておくと、いざというとき身を助けてくれること必至といえるでしょう。
ライフラインが途絶え、少ない水で調理しなければならなかったこと。ガスが復旧しない中でカセットコンロなどで料理しなければならなかったこと。計画停電で電気を使えなかったこと。あの時、日々の何気ない料理がいかに豊かな資源を使って行っているものなのかを実感した人は多かったのではないでしょうか?
少ない水や火力で。その中で調理ができるテクニックを普段から身につけておきたいものですね。
私たちの価値観をも大きく揺らがしたあの日。あれから5年経った今もなおまだ6万弱の人々がプレハブ仮設所での暮らしを強いられています。復興を心から祈りつつ、私たちにもできること。そしてあの辛い思い出から、今こそ未来に語り継いでいかなければならないこととは何かを見直していく責務が私たちにはあるのではないでしょうか?そして、つい忘れがちになる、当たり前の毎日、当たり前の暮らしの尊さをしっかりと胸に刻んでいきたいですね。
日本ナンバーワンのレシピサイト「クックパッド」のオウンドメディアであるクックパッドニュースでは、毎日の料理にワクワクできるような情報を発信しています。季節にあわせた人気レシピの紹介のほか、定番メニューのアレンジ、意外と知らない料理の裏ワザもお届けしています。