節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「WEB上お金の賢い貯め方・使い方レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。
4月1日からスタートした電力自由化で、電力の購入先を検討しているご家庭も多いかと思います。 今回は、電力自由化の基礎知識とお得な選び方をご紹介します。
電力自由化とは、今まで管轄の電力会社のみでしか選べなかったのが、他の小売電力事業者と契約ができるようになることです。それにより、電気料金やサービスに柔軟性が出ることが期待されています。
購入先が選べるのが電力自由化ですから、購入先を変えれば当然電力会社が変わります。もちろん、既存の電力会社を利用し続けることもできますので、「変えない」という選択も可能です。
電力会社を変更する際に必要なものは、スマートメーターという通信機能を持ったメータです。従来のメーターは、検針員が現地で検診の作業をしていましたが、スマートメーターは遠隔操作で検針等ができます。
このスマートメーターは電力会社変更の際にはマストアイテムですが、メーター変更に伴う消費者の負担はありません。設置場所によっては、工事費用の負担等が生じる場合があります。
Web上での確認は無料ですが、別途紙の検針票が欲しい、請求書が欲しいといった場合は、別途料金がかかります。料金は電力会社によって異なりますが、100円前後が目安です。
また、口座引き落としやクレジットカード払いではなく、支払いに際して振込用紙を発行してもらう場合も有料になることがあります。
今までは、引っ越しなどで電気を止めても事務手数料がかかることはありませんでした。
しかし、業者によっては事務手数料や解約手数料といった細かな料金が発生することがあるので、契約前には契約書の細かい箇所もチェックしましょう。
今までのサービスと言えば、口座振替にすると安くなる。クレジットカードで支払うとポイントが付くくらいでしたが、電力自由化にともない、各電力会社がさまざまなサービスを用意しています。利用金額に応じて、TポイントやPontaポイントが獲得できたり、利用している携帯電話のキャリアとセットで割引きになるケースも。
電力使用量や、ガスが都市ガスかプロパンガスか、オール電化かどうか、などでの違いでも、お得なプランが違い、プランによっては割高になることもあります。比較サイトでシミュレーションをして候補となる電力会社を絞り込んでから検討してみることをおすすめします。
電線といったインフラや、安定した電力供給は、自由化になっても変わりませんので、その点は心配ありません。ライフスタイルに合わせたプラン選びで、「電力自由化」を賢く利用しましょう。
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>