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コラム

【管理栄養士が解説】非常時こそ気をつけたい「食中毒予防」とは?

4月14日、16日熊本県、大分県で震度6〜7の大規模な地震が発生しました。避難者もまだまだ多く、今なお余震が続く厳しい状況となっています。節水、節電、物資が少ない…そんな非常時に役立つレシピをクックパッド編集部が厳選してご紹介します。

被災地で出来る食中毒予防とは?

気温が上がり食中毒が増え始めるこれからの季節。被災地では新鮮な食材が手に入りにくかったり、低温で食材の保存ができなかったりと、通常以上に食中毒が起きやすい環境にあります。
また、被災された方々は十分な栄養や睡眠がとれてなかったりと、免疫力が低下していることが推測されます。 そんな環境の中で食中毒の発生を防ぐために、料理を作る際に少しでも気をつけたいことをクックパッド管理栄養士がお伝えします。

手を清潔にする

いま一度調理の前には手を清潔にすることの大切さを意識しましょう。手を洗う水が確保できない場合には、除菌スプレーウェットティッシュ、もしくは殺菌効果のある酢で濡らしたタオルで拭くだけでも効果があります。

しっかり加熱をする

ほとんどの食中毒の原因菌は75℃で1分間の加熱で不活性化します。そのため加熱が食中毒を避ける最も有効な方法の一つです。そこでいつも以上にしっかり火を通すようにしましょう。生野菜や食肉加工品、魚肉練り製品、卵など、ふだんは加熱せずに食べている食材も、保存環境が十分ではなかったり、食する人の免疫力が下がっていることも考えて『茹でる』『焼く』『炒める』『レンジ加熱』など一度しっかり加熱をするといいでしょう。

昔ながらの保存の知恵を活用する

停電などにより冷蔵・冷凍環境が万全でない場合、調理後はなるべく早く食べ切ることを心がけましょう。もし保存する場合は、なるべく湿度の低い涼しい所を選んでください。さらに調理後時間が経過したものは再度しっかり加熱してから食べましょう。

また、冷蔵庫のない時代に日本人が知恵を駆使していた保存の知恵を活用してみるのもおすすめです。

ご飯を炊く時に梅干しを一緒に

残ったご飯は酢飯にして

わさびと大葉Wの殺菌効果で

時間が経ったら一度加熱をして


万が一『発熱』『嘔吐』『腹痛』『下痢』などの症状が出た場合は、自己判断せずにできるだけ早めに医療機関に相談しましょう。

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