かんたんなのにおいしさはとびきり。すき焼き用のうす切り肉を、割り下であまからく煮込んだ本格牛丼です。割り下がしみた、玉ねぎの甘みがアクセント。家で作る牛丼がこんなにおいしいのかと驚くでしょう。中国料理の高級スープに、あまりにおいしそうな香りがするので修行僧ですら、堀を飛び越えて来る、佛跳牆(ぶっちょうしょう)という、ごちそうがありますが、そんな気持ちにさせるおいしい牛丼です。ぜひお試し下さい。
牛ロースうす切り肉…150g
玉ねぎ…100g(小さめ1個)
三つ葉…適量
みりん…100cc
日本酒…大サジ2杯
しょう油…大サジ3杯
1.割り下を作ります。鍋にみりんと日本酒を入れて、中火でひと煮立ちさせます。
2.鍋を火から下ろし、しっかり冷めてからしょう油を加えて、混ぜたら、出来上がりです。
3.玉ねぎを、センイに沿って5ミリほどのうす切りにします。三つ葉は、葉だけを使います。
4.一枚の牛肉を半分に切り分けます。
5.フライパンに、割り下を入れ、中火にかけ、玉ねぎを入れます。
6.玉ねぎが透明になったら、牛肉を加え、中火で10分ほど、返しながらしっかり煮詰めます。
7.盛りつけたご飯の上に、牛肉と玉ねぎをのせ、お好みで割り下をかけます。
8.三つ葉の葉をのせて出来上がりです。あったかいうちにお召し上がり下さい。
文・写真:松浦弥太郎
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