群馬県利根郡みなかみ町の本多ブルーベリー園で、ブルーベリー摘みをしてきました。7月のはじめから、8月半ばころまでの、およそひと月。陽の光をたっぷり浴びたブルーベリーは、ふっくらまあるい実をつけます。枝からひとつ摘み取って口の中へほうりこむと、甘酸っぱい果汁がひろがり、思わず顔がほころんでしまいます。よく熟した実、とくに大きな実は、その分多くの養分が入っているので、甘みがあってとてもおいしいのです。
ブルーベリーは、すぐに食べないのであれば、水洗いをせず、冷凍庫で保存しましょう。冷蔵庫の保存では一週間ほどしかおいしさを保てません。もともと寒さに強いブルーベリーは、凍らせて解凍しても、組織や色の変化が少なく、また、凍ったままでも、シャーベットのような食感も楽しめ、おいしくいただくことが出来ます。
じっくり煮詰めて、つやつやと宝石のように輝くブルーベリーは、たいへんうつくしいものです。本多さんに教えていただいたブルーベリージャムのこしらえ方を紹介します。
ブルーベリー…300グラム
グラニュー糖…50〜150グラム
甘さのお好みで調整してください。
1.ブルーベリーをさっと水洗いし、ザルにあげて、水切りをします。
2.水切りしたブルーベリーを鍋に入れて、そのまま中火にかけます。焦げないように注意しながら、木ベラを使って底からかき混ぜましょう。ジャムを煮るには、深鍋があるとよいでしょう。
3.少しずつ水気が出てきたら、グラニュー糖を2〜3回に分けて加え、混ぜ合わせます。お好みで市販のペクチンを加えてもよいでしょう。
4.しばらく煮て、アクが浮かんできたら、ていねいに取り除きます。目安はおよそ20分です。
5.ブルーベリーの実が少しずつ崩れてきて、ツヤが出てきて、好みのかたさになったら、火を止めます。適量のレモン汁をまわしかけて出来上がりです。
煮沸消毒をしておいた保存瓶を用意し、ジャムが冷めないうちに、ていねいに瓶に詰めていきます。そのままでもおいしく、ヨーグルトにまぜたり、パンにのせたりして召し上がりください。ブルーベリーは夏のごちそうです。
手作りのブルーベリージャムは、贈りものにも喜ばれることでしょう。
文:田中真唯子 写真:松浦弥太郎
※こちらの記事は、ウェブサイト「くらしのきほん」内でも読むことが出来ます。この他にも、家事や料理、学びなど、暮らしに役立つ情報を、毎日ご紹介しています。
『くらしのきほん』は、食を中心に、暮らしの基本を学び、楽しみ、基本の大切を分かち合うウェブサイトです。時代が過ぎても、決して古びない、価値のある、暮らしの知恵と学びを発信していきます。トップページでは、1日3回「おはよう」「こんにちは」「おやすみなさい」の挨拶と一緒にメッセージを更新しています。