今日は「みかんの日」です。全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が「みかんの日」と制定したのが11月3日と12月3日。「こたつにみかん」と言われるほど、冬の果物の代名詞的存在のみかんは、水分をたっぷり含んでジューシーな実がおいしいのはもちろん、皮もいろいろ活用できるのがうれしいところ。干した皮を袋に入れ、湯船に浮かべて温まる「みかん風呂」や、最近では皮を使って動物などを作る「みかんアート」も話題になっています。
忙しい師走、風邪を引かないように「みかんでたっぷりビタミンC補給♪」を実践している方もいるのではないでしょうか?
もちろん、あのジューシーな果肉と果汁に含まれているビタミンCは美肌効果もあるスグレモノですが、みかんに含まれる栄養素で近年注目度の高いものといえば、カロテノイドの一種の「βクリプトキサンチン」。この「βクリプトキサンチン」は体内での蓄積期間が長く、血液とともに体の隅々に行き渡って、骨などの老化予防や免疫力を高める効果、さらにはがん・糖尿病の進行を抑える効果など、健康維持に役立ってくれるのだそうです。
みかんを皮ごと食べる!という人はなかなかいないと思いますが、皮をむいた後、袋を食べるか食べないかは、案外分かれるところかも知れません。それはどっちでもお好みで……と言いたいところですが、実は袋や袋についている白いスジにも、かなり栄養があるんです。
コレステロールを減らしたり、腸内の乳酸菌を増やす効果があると言われる「ペクチン」という食物繊維、血液の流れをスムーズにする「ヘスペリジン」というポリフェノールが、そこに含まれる栄養成分の代表選手。これを知ってしまったら、袋もスジも食べなきゃ損!かも。
手のひらサイズのみかんに秘められた栄養の奥深さに敬意を払いつつ、今日はおいしいみかんデザートにチャレンジしてみませんか?
(TEXT:大河原裕美)