ダイエットをしている人が食事の際、まず気にするものといえば『カロリー』。 最近は『糖質』にも注目が集まり、その量を制限する人も増えています。 そんな中、見落としがちなのが『脂』。健康のために脂を上手にマネジメント(管理)することの大切さをクックパッド管理栄養士が解説します。
12月は忘年会やクリスマスなど、家でもごちそうを食べる機会も多く、カロリーオーバーが気になる時期ですよね。特に肉やあぶら物を食べ過ぎちゃったなんて人も多いのでは?
肉やあぶら物に含まれる『脂質』は人間が生きるために必要な三大栄養素のひとつ。1gあたり9kcalのエネルギーを発生させるため、糖質やたんぱく質(それぞれ1gあたり4kcal)と比べても効率の良いエネルギー源です。その他にも細胞膜やホルモンを作る成分になったり、体温を保つ働きをしたりと重要な働きをしています。 しかし現代人は『脂質』の中で特に動物性脂肪の過剰摂取が問題になっています。 動物性脂肪とは、おもに肉類や乳製品に含まれる脂肪で、常温で固形なのが特徴。 そして動物性脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれ、摂りすぎると体内のコレステロールや中性脂肪が増えます。このような状態が続くと、高血圧、動脈硬化、脂質異常症といった生活習慣病になるリスクが高まるのです。特にお肉が好きでよく食べる人は要注意。脂質の摂取量を管理する脂マネジメントが重要なのです。
そうはいってもやっぱりお肉を食べたい!そんな人は調理法を工夫してみては? ちょっとした調理法で、無理なく脂をカットできるんですよ。
ヘルシーなイメージの鶏肉。でも実は皮の部分には脂たっぷり。皮を取りのぞくだけで脂質の量はおよそ1/3になります。
ぐらぐらする温度ではなく、ふつふつする程度の温度でさっと茹でると、うまみは逃さず脂を抜くことができます。
バラ肉など脂の多い肉は焼いている間にフライパンにたくさんの脂が出てきます。その脂をペーパータオルで拭き取るだけでぐっとヘルシーに。
グリルで焼くと余分な脂が落ちて外はカリッと中はジューシーに。
いかがでしたか?調理法を工夫すればお肉も我慢せずに食べながらストレスなく脂の摂取量を減らすことができますよ。ぜひ試してみてくださいね。