夏休みの自由研究、何から手をつけて、どう進めていいか、知っているようで知らないもの。そこで、小学生の自由研究を半世紀以上支えてきた学研を直撃!テーマの決め方は?研究の方法は?まとめ方は?親の心構えは?たくさんの気になることについて、アドバイスをもらいました!
先日、夏休みの自由研究のテーマに料理がオススメと紹介しました。そうはいっても、具体的にどんな風に進めたらいいのか全くわからない!という親は多いもの。そこで、今回小学生・中学生のためのコンテンツポータルサイト「学研キッズネット」担当者の船城英明さんと望月美香さんに、色々とお話を伺いました。
「最初の難関が、何を研究するのか『テーマ』を決めること。自由研究は思ったよりも時間と手間がかかります。親がテーマを押しつけてしまうことがよくありますが、子どもが途中で投げ出さないためにも、子ども自身が本当に興味を持つテーマにすることが第一です。
自分でやりたいことを見つけたら、ダメ出しをせずに応援を。見つけられない場合は、子どもが普段興味のあることを、『この間、テレビであれ面白いって言ってなかった?』などと声をかけて、親が上手に引き出してあげましょう。ただし、壮大すぎるものや費用がたくさんかかるもの、危険なものは避けるようにしたほうがいいですね。
その点、料理がテーマの研究は、子どもにとっても身近なものなのでおすすめです。結果がわかりやすく、しかも最後はおいしく食べられるというご褒美が待っているのも魅力です」
「テーマが決まったらいきなり実験・調査・観察に入るのではなく、まず計画を立てましょう。研究の目的や用意するもの、いつどのようにするのか、どういう形でまとめるのか、を書き出していきます。
ここで大切なのが、
1)仮説を立てること・・・きちんと結果を予想すること
2)取り組み方の見通しをたてること・・・どのように取り組むかの方法をあげること
3)実際におこなってみて検証をすること・・・予想と結果は同じだったのかどうか、違ったならなぜ違ったのか。そしてどのような条件だったら成功するのか考えること
そして、さらに検証を繰り返していけば、研究に深みが出るというわけです。そう、失敗しても、それは研究の立派な一部なのですよ。
このような、進め方の基本的な部分は、ノーベル賞をもらうような研究もまるっきり同じ。『ノーベル賞をもらった人と同じことするんだよ』と伝えて、子どものテンションをアップさせましょう!
また、まとめ方に困るという声もよく聞きますが、この1)〜3)のプロセスをそのまま、学校で指定された仕様にまとめていくだけで、おのずと完成できるというわけです」
「小学校低学年や中学年だったら、ある程度、親の手伝いも必要になってきます。ついつい手を出しすぎて、子どもそっちのけで【作品】をしあげてしまうこともよく起こりがち。親はあくまでサポート役というのを心得えましょう。危険なこと以外は手を出さず、迷ったときにヒントを与えたり、用意するものを一緒にみてあげたり、研究中の子どもの写真を撮ってあげたりする程度にとどめましょう。多少ぶかっこうでも失敗しても、子ども自身が取り組むことが重要です。 ただしまとめる際には、ふだんの仕事でのプレゼン経験等を生かして、『円グラフがわかりやすい』『数字を大きく書いてみよう』など表現記述の方法をアドバイスしてあげるのもいいかもしれません」
自由研究は研究して結果が出たらおしまいではなく、まとめることが必要です。これは意外と時間がかかるもの。夏休み最終日前日に始めたらとても間に合いません。最後に泣かないためにも、早め早めに取り組みましょう。
ちなみに、学研キッズネットの人気テーマランキングはこちら!
1位:シャーペンマイク
2位:10円玉のピカピカ実験
3位:ガリレオ式望遠鏡
どれも興味深いですね!
さあ、今年の夏の自由研究は、どんなテーマに挑戦しますか?
学研キッズネットは、学研が運営する小学生・中学生のためのコンテンツポータルサイト。「知る」「調べる」「遊ぶ」「参加する」ことができるたくさんのコンテンツが充実。現在は「夏休み自由研究プロジェクト」も発信中なので参考にして。また、「便利ツール」のコーナーでは、自由研究計画書がダウンロードできるのでオススメ。
また、小学生の自由研究に役立つ書籍「すぐできる!よくわかる!学研キッズネットの自由研究」も発売中。ネットでの購入は
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