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外国人が気になる「ちらし寿司」と「五目寿司」の差 〜この差って何ですか?〜

クックパッドニュース編集部

日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部

日曜夜から毎週火曜夜7時にお引越し!TBS系人気バラエティ番組「この差って何ですか?」から、知って得する料理の“差”をご紹介します!

3月21日放映の「この差って何ですか?」(TBS系)の大人気コーナー「外国人に聞いた、気になる日本の差」は皆さんご覧になりましたか?

日本に住んでいる外国人の皆さんが、普段日本で生活している様々なシーンの中で、なぜこんな「差」があるんだろう?と不思議に思ったことを教えてもらいました。

例えば…「ちらし寿司」と「五目寿司」って何が違うの?「お会計」と「おあいそ」ってどうやって使いわけるの?「首相」と「総理」ってどうして2つ言い方があるの?などなど、普段私たちが気にもとめない「差」が続々登場。日本人も知らない意外な差をご紹介します!

「ちらし寿司」と「五目寿司」の差

つい先日、ひな祭りの時にもご家庭でお寿司を作った方も多いのではないでしょうか?

左の画像が「ちらし寿司」で右の画像が「五目寿司」。どちらも海鮮や野菜、卵などが乗っていてパッと見大きな差はないように感じますが、実はこの2つには、ある決定的な「差」があるのです。

どちらも日本人には馴染み深い料理ですが、こうして改めて「差」を聞かれると皆さんは答えることができますか?「ちらし寿司」はお祝いのときの料理…??「五目寿司」は普段食べる料理…???いえいえ、全然違うんです!

この差はなんと、酢飯に具材が混ざっているかどうか!

酢飯の中に何も混ざっていないのが「ちらし寿司」、酢飯に様々な具材が混ざっているのが「五目寿司」なんです!それぞれの料理がうまれた「歴史」に、この差がうまれたヒミツが隠されていましたよ。

▼最初に生まれたのは「五目寿司」

歴史上最初に生まれたと言われているのが「五目寿司」。きっかけは江戸時代初期に岡山藩の藩主「池田光政」が「一汁一菜令」という贅沢を禁じる令を出したことが始まりでした。

「一汁一菜令」とは、1食につき「主食」と「汁物」「おかず」をそれぞれ一品にしなければいけないという倹約令。しかし、少しでも美味しいものが食べたいと思った庶民たちは、煮たシイタケや、かんぴょう、ニンジンなどを目立たないように細かく切って、こっそりご飯に混ぜて食べるようになったのです。

それが、現在の岡山名物の「ばら寿司」のはじまりと言われているのですが、やがて「ばら寿司」は全国に広がり、色々な具材を酢飯に混ぜていたことから「たくさん」という意味の「五目」がついて、五目寿司と呼ばれるようになったのです。

▼「ちらし寿司」はまかない飯

一方「ちらし寿司」は、江戸時代の後期、寿司職人たちが魚の切れ端や使わなかった部分を酢飯の上にのせて「まかない飯」として食べたことが始まりと言われています。

酢飯の上に様々な具材を「ちらす」ことから「ちらし寿司」と呼ばれるようになったのですが、あくまでも寿司屋が作るものなので、酢飯の中には具を混ぜず、ネタを乗せるだけというのが「ちらし寿司」の特徴になっているのです。

いかがでしたか?日ごろ私たちには当たり前すぎて疑問にも思わないことでも、調べてみると意外な理由が隠されていて、驚きますよね。次回の放送も、お楽しみに!

取材協力

「この差って何ですか?」(TBS系・毎週火曜夜7時00分~)世の中にある【言われてみればちょっと気になる“差”】に注目し、なぜその“差”が生じているかを徹底調査するバラエティ番組。

執筆者情報

クックパッドニュース編集部

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