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クックパッドニュースで大人気だった「世界の朝ごはん」シリーズが復活!復活を記念してピックアップするのは9月16日に独立記念日を迎えるメキシコの朝ごはんです。
9月16日は独立記念日のメキシコ。その前夜は各州の中央広場に大勢の人が集まり、大変なお祭り騒ぎになるようです。そんなメキシコの食文化はユネスコ無形文化遺産に登録されるほど評価されていますが、朝ごはんにはいったい何を食べているのでしょうか?
メキシコ料理といって真っ先に思い浮かぶのは「トルティーヤ」。トルティーヤはメキシコの主食で、トウモロコシの粉に水分を加えて練った生地を薄い円形に伸ばして焼いたもの。メキシコ北部ではトウモロコシの粉ではなく、小麦粉で作ることが多いようです。
その歴史はとても古く、マヤ文明など先住民族の人たちもトルティーヤを作って食べていたのだとか。以前は各家庭で手作りされていましたが、今では街のトルティーヤ屋さんで買うことが多くなったようです。
朝昼晩の食事に欠かせないトルティーヤですが、朝は卵と一緒に食べるのが定番です。卵は目玉焼きやスクランブルエッグにすることが多く、「ウェボス・ランチェロス」(ウェボスはスペイン語で卵の意味)と呼ばれています。卵をプラスすると、トウモロコシだけだと不足してしまう必須アミノ酸を補うことができるそう。おいしいだけでなく、栄養的にも優れているんですね。
メキシコでは3500年以上も前からトウモロコシを栽培しているので、トウモロコシを使った料理はトルティーヤのほかにも数多くあります。その一つが「タマレス」。こちらも古代マヤから伝わるもので、トウモロコシの粉とラードをこねて中に肉や野菜を入れ、トウモロコシの皮で包んで蒸したもの。朝、街のあちこちにタマレス売りがいて、仕事に行く前に蒸したてのものを買い、朝食にする人もいるようです。レーズンやナッツを入れたスイーツバージョンもあるそう。ちょっと気になります。
ほかにも、硬くなったトルティーヤを油で揚げ、残ったサルサソースをかけた、“メキシコのエコ料理”ともいえる「チラキレス」も人気があるよう。メキシコでは辛いものが二日酔いに効くと言われているそうで、この料理も二日酔いの朝にいいとされているようですよ。(TEXT:川端浩湖)
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