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『竜田揚げ』はご飯がススムおかずの1つ。ところで、『竜田揚げ』の竜田って何?から揚げとの違いは?改めて考えると意外と知らないことも多かったりして。今回は、ご当地グルメとしても注目を集め始めた『竜田揚げ』に注目してみました。
から揚げとは、鶏肉などの食材に軽く下味をつけて粉をまぶして揚げたもの。改めて説明することもないですよね。江戸時代初期に中国から伝来した普茶料理では「唐揚げ」と書いて「からあげ」または「とうあげ」と読みましたが、この唐揚げは、現在のものとは違う料理のことでした。
一方、竜田揚げは、食材に酒、みりん、醤油などでしっかり下味をつけて、粉をまぶして揚げたものを言います。なので、もしかしたら、みなさんが「から揚げ」と思って作っているものは、言葉の定義で言えば、実は「竜田揚げ」かもしれません。
「竜田揚げ」の語源には、なんと紅葉の名所が関係しているそうです。奈良県の北西部を流れ、古くから紅葉の名所として知られる竜田川。広辞苑によると「竜田揚げ」とは、揚がった色が赤いことを紅葉の名所である竜田川に喩えて、「竜田揚げ」と名づけたとか。カラッと揚がったその姿を美しい紅葉に見立てるなんて、先人のネーミングセンスに脱帽します。
そして最近、この語源に着目した地元の有志たちによって、語源の地にふさわしい竜田揚げの商品化プロジェクトが立ち上がったそうです。奈良県のご当地グルメに竜田揚げが加わるのが楽しみですね。
定番の鶏肉からお魚、野菜まで。ご飯をたくさん食べたくなる竜田揚げレシピをどうぞ。
竜田揚げは鶏肉はもちろん、サンマや鮭、ブリ、鯖、カジキマグロなどお魚や、野菜も美味しく作ることができる魔法のレシピ。ぜひいろいろなものを揚げてみてください。(林美由紀/ライツ)
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