秋が訪れて肌寒くなって、温かい汁ものが美味しく感じられるようになりました。クックパッドでも検索数が上昇中の「豚汁」と「けんちん汁」ですが、それぞれの違いを知っていますか?
体が芯から温まる、美味しい汁物がほしくなる季節ですね。その中でも人気のある「豚汁」と「けんちん汁」の違いを、知っている人は少ないのでは?さまざまな諸説がありますが、その中でも有力なものをご紹介しましょう。
全国から修行僧が集まる、神奈川県・鎌倉市の「建長寺」では、精進料理が出されていたそうです。その料理こそ、今に伝わる「けんちん汁」だといわれている説あるのです。「けんちん汁」という呼び名も「建長寺汁」が由来なんだとか。
建長寺で振る舞われた「けんちん汁」は「豚汁」と異なり、最初にごぼうや大根などをごま油で炒めます。また、元々が精進料理なので、豚肉やカツオだしは用いずに、昆布やしいたけからだしをとります。また「豚汁」は味噌、「けんちん汁」は醤油で味付けをする点も特徴のひとつです。それぞれの違いを知ったら、実際に味わってみたくなりますよね。
意外とわかりづらい野菜などの切り方が、詳細な写真で紹介されています♪これぞ「けんちん汁」という王道のレシピです。
薄味の味噌を使うので、野菜の旨味をしっかりと味わえそうですね。
残ってしまった豚汁を使ってごはんを煮込めば、美味しいスープごはんの出来上がり!しょうが、にんにく、豆板醤を使うことで、食欲を刺激する味に。
根菜など野菜がたっぷりと入っている、栄養たっぷりの汁もので、ホカホカと温まりたいですね。基本的な味だけでなく、いろいろとアレンジできそう。我が家だけの味作りに、挑戦してみてはいかがでしょうか。(TEXT:八幡啓司)