作りおきレシピや常備菜のアレンジ方法など、毎日のごはんに役立つアイデアを、クックパッドでも人気の料理研究家・鈴木美鈴さんが教えてくれます。素材の味を大切にした心と身体にやさしい作りおき常備菜で、日々の料理をラクして楽しみましょう。
食事作りは毎日休みがなく、献立や栄養バランスも考えたりと、本当に日々大変ですよね。そんなときは「半調理」を活用して時短調理をしてみませんか?半調理というのは、あらかじめ野菜を切ったり、肉を切って下味をつけたりと、調理する前の状態で保存しておくこと。どんな料理にも使えるので、冷蔵庫に常備しておくと便利なのです!
今回は、主菜から副菜までアレンジがしやすい「塩もみキャベツ」を活用した時短レシピを紹介しましょう!
キャベツは太めの千切りにし、塩と水を揉み込みます。冷蔵庫で30分ほど寝かせて、水気を絞ったら出来上がり。作者の鈴木さんによると、「キャベツは買ってきたら新鮮なうちに作るほうが甘みもあって美味しいですし、日持ちもします」とのこと。密閉容器に入れたら5〜6日ほど保存が可能です。
続いては、塩もみキャベツを使ったレシピを紹介していきます。
塩もみキャベツとかつお節を、豚バラ肉で巻いた「塩もみキャベツの豚肉巻きソテー」。焼いているときに脂が出てきたら、キッチンペーパーで拭き取りながら焼くとカリッとして、さっぱりとした仕上がりになります。「かつお節はあまり入れすぎると主張しすぎてしまうので、1つに対してひとつまみぐらいが丁度いいです」と鈴木さん。
「塩もみキャベツで時短お好み焼き」は、短時間で焼き上がり、忙しいときに大助かり。「即席のお好み焼きですが味は本格的!お昼ごはんやお弁当のおかずにもオススメです」と鈴木さんも一押しのレシピです。
「キャベツ、チーズ、とろろ昆布の豚肉巻き」は、巻き方がポイント。バラ肉を巻きすの上にのせて具材を巻いて、最後にギュッと締めてしばらくおくと、焼いてもバラけにくくなります。「型崩れが心配でしたら、巻きすの上にラップを敷いてから巻くのもオススメ。巻き終わりを下にして焼き始めると、型崩れすることがほぼなくなります」と鈴木さん。夕食やお弁当のおかずにもなるし、この季節ならビールも進みそうです!
「塩もみキャベツと油揚げのチーズ焼き」は、油揚げに塩もみキャベツやチーズをのせてトースターで焼くだけの超お手軽な一品。レシピはピザ用チーズですが、スライスチーズでも代用可能だそう。子供のおやつにはもちろん、旦那さんの晩酌のお供にもピッタリですよね。「マスタードをかけるとまた違った味わいになりますよ」と、鈴木さんオススメのミニアレンジにもトライ♪
「焼き鳥風キャベツたっぷり温玉ベジ丼」は、肉と野菜たっぷりの丼。あれこれほかのおかずを作らなくても、これだけでお腹いっぱいになりますよ。レシピではしめじを使っていますが、えのき、舞茸、エリンギなどでも代用可能。栄養&食物繊維が豊富、そしてリーズナブルなキノコをたっぷりいれて作ってみてください。
いかがでしたか?半調理の「塩もみキャベツ」は、いろいろな料理にアレンジが可能なので、毎日使っても飽きずに食べられそう。時間のある週末などに大量に作っておいたら、夕食やお弁当の支度が格段にラクになりますよ〜♪(TEXT:妹尾香雪)
料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式レシピエール。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪>>>鈴木美鈴さんのキッチン