日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
スペイン東部に位置する地中海沿いの街、バレンシア。ここがパエリア発祥の地といわれています。この地域ではどの家庭にもパエリア鍋があり、日常的に作られている料理です。そんなバレンシアに住むクックパッド・スペイン語版のレシピ作者・アランチャさんがパエリアの歴史について教えてくれました。
「今では世界的にも有名なスペイン料理となったパエリアですが、18世紀、畑で大人数分の米料理を焚き火で作ったことから始まります。パエリア発祥の地・バレンシアには、様々な具材と調理方法による多様なパエリアがあります。そのどれもがその土地の畑や海で採れる食材を組み合わせたものです。
なかでも、バレンシアではシーフードではなく陸で採れる肉や野菜を使ったものが主流です。鶏肉、ウサギ肉、モロッコインゲン、ロヘットとタベイア(どちらもインゲンマメの一種)、ライマメ、サフランもしくは色付け香辛料、トマトがよく使われます。あとはお好みで、ニンニク、ローズマリー、アーティチョーク、エスカルゴを加えます。個人的にはこの材料のパエリアが、一番典型的なバレンシア風パエリアだと思います。
現代でも、バレンシアではパエリアを焚き火で調理することがあります。ガスで作る場合と調理手順は同じですが、焚き火のほうが火力や出汁の調整が難しく、調理スキルが必要です。しかし、より一層美味しく出来ます。ここバレンシアでは、特産物であるオレンジの木の薪が使われています。またパエリア鍋だけでなく、平らな土鍋や鉄鍋などを使い、オーブンで米を炊くタイプのパエリアもあります。」
最後にアランチャさんの元祖バレンシアのパエリアをご紹介します。ウサギ肉は日本では入手しにくいですが、鶏肉で代用してみてください。
今回は、本場スペインから絶品パエリアレシピをご紹介しました。日本ではあまり知られていないものを選んでみましたが、作ってみたい・食べてみたいパエリアはありましたか?自分の好きな具材と得意な調理法を組み合わせて、オリジナルパエリアを作ってみるのも楽しいかもしれませんね。
次回は、近年スペインからの輸入量が急増しているニンニクの料理をご紹介する予定です。お楽しみに☆
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