作りおきレシピや常備菜のアレンジ方法など、毎日のごはんに役立つアイデアを、クックパッドでも人気の料理研究家・鈴木美鈴さんが教えてくれます。素材の味を大切にした心と身体にやさしい作りおき常備菜で、日々の料理をラクして楽しみましょう。
夏休みが終わり、またお弁当作りが始まりましたね。献立や栄養バランス考えながら毎日作るのはひと苦労。同じおかずが続くと「飽きた」と言われてしまうし、かといって朝はできるだけ時間をかけたくないし…。そこで今回は、忙しい朝のお弁当作りが格段に楽になる、作りおきおかずのご紹介です。
主菜3品と、それに合う副菜も教えてもらいました。味や栄養のバランスも考えられているので、ぜひ日替わりで真似してみてください♪
カレーをお弁当に詰めるのは難易度が高いですが、カレー味の炒め物なら心配ご無用!鈴木美鈴さんによると、「じゃがいもが入っているからボリューム満点。カレー味なので白米にも合いますよ」と、まさにお弁当向きの1品。辛いのが苦手な方は、カレー粉を少し減らしてもOKです。
主菜にボリュームがあるので、副菜はさっぱりとヘルシーな酢の物に。えのきはレンジで加熱すればOKなので、火を使わずに作れるのが嬉しいですね。
フライパンひとつで作れる鶏むね肉の照り焼きです。鶏むね肉といえば、固いというイメージもありますが、「片栗粉と酒を揉み込んで下処理をきちんとすると冷めても柔らかく、お弁当にもぴったり」と鈴木さん。
主菜が単品ものなので、副菜は野菜がとれるように、玉ねぎと竹輪の蒸し煮に。仕上げにかつお節を加えるので出汁をとる手間が省けます。
豚こま切れ肉を粘りが出るまで包丁でしっかり叩いて、すりおろしのじゃがいもと一緒にまるめます。鈴木さんによると、「豚こま肉はパサつきがちですが、すりおろしのじゃがいもを入れることで、冷めてももちもちになります」とのこと。チーズを入れて焼いているので、お箸を入れるとチーズがとろ〜り。ケチャップベースの甘めのタレは小さな子どもも大好きです。
主菜が濃い味付けなので、副菜はさっぱりとしたレモンサラダに。爽やかな酸味が、シャキシャキ食感のキャベツとよく合います。
副菜の汁気が気になったら、お弁当箱に詰める前にキッチンペーパーの上に置くと、汁気をよく切ることができます。主菜と副菜の作りおきがあれば、朝は詰めるだけで完成。時間のあるときにまとめて作りおきをして、毎日のお弁当作りを楽にしましょう!(TEXT:妹尾香雪)
保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式レシピエール。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪>>>鈴木美鈴さんのキッチン