地域に伝わる郷土料理や特産品をつかった美味しいレシピを、自治体が運営するクックパッド公式キッチンがリレー形式でご紹介。第8回目は福島県の公式キッチンから。 日本各地の味わいをご家庭の食卓でぜひお試しあれ♪
福島県は太平洋側の温暖な地域から、山間部の豪雪地帯まで東西に広く、標高の差も大きいため、気象条件や自然条件が多様です。南北に走る奥羽山脈と阿武隈高地により、浜通り・中通り・会津地方と大きく3つの地域に分けられ、それぞれに独自の食文化が形成されています。
浜通りは、鮭やサンマ、めひかりなど、太平洋の新鮮な魚介類を生かした食文化が形成され、中通りは、冬の寒冷な気候を生かした凍み大根や凍み餅、鯉の養殖やあんぽ柿の生産が盛んです。
会津若松地域は、代表的な米やそばの生産以外にも、日本海側の海産物を使った料理や山菜料理、鯉や山女魚などの川魚料理、馬肉料理など、多様な食文化がみられます。
今回は福島県の数ある郷土料理の中から、浜通りいわき市の「サンマのポーポー焼き」を紹介します。
ネーミングの由来は漁師さんが船上で料理をする際に、サンマの脂が炭火に落ちてポーポーと炎が出たこと」や「アツアツのところを食べるので、ポーポーと息をしながら食べたこと」など諸説あります。
サンマ漁獲量が全国的にも高い福島県で、塩焼きや刺し身以外でも美味しく食べられる料理として考案されたレシピ。今が旬の秋にはよく食べられています。ポーポー焼きを作るポイントとしては、サンマを粗めに叩くことでふんわりとした食感になり美味しくなります。
サンマを使ったハンバーグなので、ご飯と一緒に食べるのはもちろん、おつまみとしても楽しめますよ。味噌で味付けされていますが、ポン酢やケチャップをかけても◎。サンマが旬のこの時期に、子どもも食べやすい新しい食べ方として、ぜひ取り入れてみてくださいね。