地域に伝わる郷土料理や特産品をつかった美味しいレシピを、自治体が運営するクックパッド公式キッチンがリレー形式でご紹介。第7回目は鹿児島県の公式キッチンから。 日本各地の味わいをご家庭の食卓でぜひお試しあれ♪
県では、鹿児島を代表する郷土料理を「かごしまの味」として制定し、県民の方の投票で28品を選定しています。
以前、奄美地域で得票数1位だった「鶏飯」をご紹介しました。
今回は鹿児島県全域で1位の「がね」と、2位の「豚骨」をご紹介します。
「がね」は野菜を太めの千切りにして、衣と混ぜ合わせ油で揚げた料理。地域や作る人によって材料や味は異なりますが、さつまいもと粉類を使い、油で揚げたものというのは共通しています。焼酎の肴やお茶請け、また子どものおやつとして親しまれています。
変わった名前ですが、これは揚げた姿が「かに」に似ていることが由来しています。鹿児島弁では、「かに」を「がね」というんですよ。
「豚骨」はぶつ切りにした豚の骨付きあばら肉を、黒砂糖と味噌で大根やこんにゃくと一緒に柔らかく煮た料理です。郷土料理として県外のお客さまへのおもてなしや、一般家庭の夕食のおかずとしても日常的に食べられています。
元々は、薩摩兵児(若者のこと)や健児の舎(明治以前からの青少年修練場)の祝い行事で出される料理で、みんなで鍋を囲み、取り分けて食べる野外の料理でした。
「がね」や「豚骨」の材料であるさつまいも、かごしま黒豚、黒糖はどれも鹿児島の特産です。 また、どちらも鹿児島名物・いも焼酎ととてもよく合うんです。鹿児島の味を、ぜひご家庭で味わってみてください。