四川麻婆豆腐や台湾まぜそばなど、しびれるような辛さのメニューが近年人気となっています。そんな「しびれ」系鍋の代表格「火鍋」が今年の冬、クックパッドでも検索が急上昇中。今回は、日本発の火鍋の素を企画・製造する中村篤史さんに、おうちで火鍋を楽しむための3つのコツを聞きました。
日本では、火鍋はタレなどをつけずにそのまま食べるイメージが強いと思いますが、本場・四川では、自家製つけダレにつけて食べるのが一般的です。
ごま油をベースに、黒酢やパクチー、にんにくをお好みの加減でブレンドして食べるんです。そのほかに、ゴマペーストに醤油やネギを加えていただくのもオススメです。
現地では唐辛子と粉末ピーナッツ等から出来た干碟(ガンディエ)と呼ばれる乾燥ダレを付けて食べることもあります。
おうちならではの火鍋の具材で、日本で手軽に入手しやすいものでは、厚揚げ、コンニャク、カマボコあたりがオススメです。練り物は全般的に相性が良いと思います。
野菜ではきゅうり・トマト・小カブをオススメします。
きゅうりはしっかり煮込むと柔らかくなって、これが意外と美味しいのです。温かいピクルスのような感じです。トマトは実は辛いスープと相性がよく、トマトの酸味でサッパリと食べられます。葉物野菜やえのきなどの細いキノコはスープが絡みすぎてしまうのですが、小カブはスープがしみ込みすぎないのがいいところで、小カブ自体の旨みも感じられてオススメです。
本場の中国では「寛粉」と呼ばれるジャガイモ麺が火鍋によく合い、シメとして食べられています。春雨を平たく太くしたような麺なのですが、大変コシの強い麺の一種で独特の食感が持ち味です。ただ、日本ではなかなか手に入らないので、代わりにシメになるものとして春雨がオススメです。 寛粉は、日本の皆さんにもぜひ味わってもらいたいので、将来的には私達が紹介できればと思っています。
家庭で火鍋を食べるメリットとしては、出どころのわかった安心材料で楽しめること、おもてなしとしてどんな人とも楽しめること、残ったスープやスープの素を使って、麻辣麺やアヒージョ、炒めものなど、別の一品を作れることが挙げられます。
また、特にワインとの相性が良いので、ワインをあれこれ合わせて楽しむことも「おうち火鍋」ならではの醍醐味の一つだと思います。
今後は日本の工芸技術や感覚を活かしたオリジナル金属鍋や卓上小道具など、お客様のおもてなしにも耐えうるものを順次お届けできるようにして、家庭ならではの火鍋の楽しさを盛り上げて行こうと思います。
2018年12月7日(金)〜9日(日)の3日間、天王洲アイルTMMTにてマルシェイベント「Komercoマルシェ」が開催! 本場・四川への視察を経て完成した日本発の火鍋が味わえます。日本発のオリジナル火鍋に興味のある方はぜひご来場ください♪
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“センスある目利き”を第一に毎日の暮らしを楽しむ男。 デザインオフィスを経営する傍ら、食に関する探究心から火鍋を使用した新事業を展開中。公式HP:https://4h-hotpot.com/